ユナイテッド

ストレトフォード・エンドからエグゼクティブ席を撤去

月曜日 23 1月 2023 11:31

マンチェスター・ユナイテッドは、クラブのファン諮問委員会との建設的な協議の結果、2023-24シーズン終了時にストレトフォード・エンドのエグゼクティブ・シーティング・エリアをシーズンチケットを持つ一般入場者席に変更することを決定した。

ストレトフォード・エンドは、数十年にわたり、マンチェスター・ユナイテッドの最も情熱的なサポーターが陣取るマッチデーの居場所であり、また、オールド・トラッフォードの歴史において最も象徴的なゴールと同義語になっている。

ファンからの要望を受け、クラブはファン諮問委員会と協力し、オールド・トラッフォードの雰囲気を高めるための継続的な取り組みを支援するため、ストレトフォード・エンド内のエグゼクティブ席を見直すことになった。そして、2024-25シーズンの開幕を機に、ストレトフォード・エンドのすべての座席を一般入場者用に戻すことに関して、合意に至った。

ファン代表との協議の結果、レールシートの設置や、ストレトフォード・エンドの雰囲気を体験できるセクションを設けるなど、ファン重視の改修を講じることになった。

オールド・トラッフォードの心臓部 動画

オールド・トラッフォードの心臓部

象徴的なストレトフォード・エンドの動画をチェック。カントナ、ロブソン、ラッシュフォードらがナレーションを担当。

マンチェスター・ユナイテッドのファンエンゲージメント部長であるリック・マクガフのコメントは、以下の通り。

「ストレトフォード・エンドは、世界のフットボール界で最も有名なスタンドの一つです。私たちの歴史の中で最も記憶に残る多くの瞬間の背景となってきたこのスタンドが、最も盛り上がるとき、選手たちにもたらす違いや、ファンとチームとのつながりを感じることができます」

「MUSTやTRAを含むファンやファングループは、ストレトフォード・エンドの中心部からエグゼクティブシートを取り除き、スタンダードチケットにして、すべてのファンが利用しやすくするよう、長期に渡って要望していました」

「私たちはその声に耳を傾け、できるだけ多くのファンにストレトフォード・エンドの一員となる機会を与えるべきだということに同意しました。私たちは、この数ヶ月間、ファン諮問委員会と協力して、この案を実現し、2024年8月からさらなる大歓声があがるストレトフォード・エンドを皆で楽しみにしています」

今月のマンチェスター・ダービーでマーカス・ラッシュフォードが82分に決めたゴールは、歓喜に沸くストレト・エンドの前で決まった忘れられないゴールリストに加わった。

デニス・ローやエリック・カントナなど、ユナイテッドのスター選手たちは、ストレトフォード・エンダーズと呼ばれるファンたちと特別な絆を結んできた。カントナはストレトフォード・エンドを「マンチェスター・ユナイテッドの鼓動」と呼び、「ストレトフォード・エンドの王」と呼ばれるローは、スタンドの入り口に展示されている銅像により、功績を称えられている。

ストレトフォード・エンドは、スタンドの背後がトラッフォードの地域であることから名付けられ、1910年のオープン以来、オールド・トラッフォードの一部として存在している。数十年間はスタンディングテラスだったが、1990年代前半に全席指定に改修。インターナショナル・スイートは、1階席に小さなエグゼクティブ席を設けてオープンし、2000年には2階席が追加された。

マーカス・ラッシュフォードのダービー決勝点後にストレトフォード・エンドの前で歓喜

マンチェスター・ユナイテッドの最高執行責任者であるコレット・ロッシュのコメントは、以下の通り。

「ストレトフォード・エンドを一般席に戻し、新しいコンコースを作るために、今後1年間、構造的な作業が行われます。この間、現在インターナショナル・スイートで使われているスペースをどのように再利用するのがベストなのか、ファンの皆さんのご意見をうかがう予定です」

「ストレトフォード・エンドで観戦しているエグゼクティブ・クラブ会員の皆様に、今回の変更が与える影響に関しては、認識しております。クラブは、2024-25シーズンに向けて、影響を受ける方々と協力し、必要に応じて代替の座席をご用意したいと考えております」

「オールド・トラッフォードの長期的な再開発計画は引き続き進行していますが、同時に、今回のような短期的な試合観戦の体験を向上させるための措置も講じています」

「この取り組みを支持してくださったファン諮問委員会に感謝するとともに、ファンとの対話のメリットを示すポジティブな例となると信じています」

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