リンデロフ

ユナイテッド 2-2 バーンリー

火曜日 29 1月 2019 22:15

終了までの5分間で2ゴールあげ、マンチェスター・ユナイテッドはバーンリーとの一戦で勝ち点1を獲得した。しかし、オーレ・グンナー・スールシャール暫定監督就任からの連勝はついに止まった。

試合後半にバーンリーのアシュリー・バーンズ、クリス・ウッドに得点を許し、就任後初の敗戦という流れが濃厚だった。だがユナイテッドは終盤に闘志溢れるプレーを見せた。まずはポール・ポグバのPKで1点を返すと、ビクトル・リンデロフが後半追加タイム2分にゴールを決め、同点に追いついたのだ。

エミレーツFAカップでのアーセナル戦に勝利したユナイテッドにとって、今節は異なる試練となった。

先週土曜日、スールシャール監督は、エティハドでのマンチェスター・シティー対バーンリーを偵察。しかし、バーンリー監督のショーン・ダイクは、5-0で完敗した同試合で先発に起用した4選手しか今節のラインナップに加えなかった。

バーンリーは、今季のプレミアリーグ開幕から序盤戦まで苦戦を強いられた。それでも、彼らが降伏することはない。最近になって調子を上げているバーンリーは、リーグ直近4試合で3勝をあげ、今節に臨んだ。だからこそ、試合序盤にユナイテッドを苦しめることができた。

前半の決定機を生かせなかったマーカス・ラッシュフォード

滑らかで、勢いがあり、危険なユナイテッドは影を潜めた。スールシャール監督は、試合序盤の得点が重要と常々力説しているが、この日のチームはスロースタート。それでも9分には、マーカス・ラッシュフォードに決定機が訪れたが、シュートは惜しくも外れた。

ラッシュフォードは、ロメル・ルカクとのパス交換からゴール前に飛び出し、ストレトフォード・エンドは、スールシャール体制でのラッシュフォードの6ゴール目を祝う準備を整えていた。十分なだけのスペースはあったが、サイドフットで合わせたシュートはワイドに流れてしまう。

対するバーンリーは、ダビド・デ・ヘアを苦しめるまでには至らなかったものの、ボールを得ると毎回のように高い位置でプレスをかけた。

38分、ポグバが元ユナイテッドGKのトム・ヒートンの牙城を崩したかと思われたが、これはオフサイド。フアン・マタも続けて低い弾道のシュートを放ったが、先制点が遠い展開に。

後半からもポグバとマタがシュートを放ったが、ユナイテッドアカデミー出身のヒートンに勢いを与える結果に。ユナイテッドのゴールが近いと思われた矢先、51分にバーンリーが先制に成功する。

フィル・ジョーンズからパスが来ると思っていなかったアンドレアス・ペレイラが慌てたところをジャック・コークに奪われ、パスを受けたバーンズがデ・ヘアから1点を奪った。

スールシャール体制となってから劣勢になったのは初。ホームサポーターの歓声はいっそう大きくなり、アシュリー・ウェストウッドのハンドを主審のジョナサン・モスが取らないとみるや、ブーイングをあげた。

ペレイラに代えてジェシー・リンガードを投じたユナイテッドは、改めて攻撃モードに切り替え、反撃を開始。アシュリー・ヤングからのクロスをルカクがボレーで合わせるも、ヒートンにアクロバティックなセーブで阻止されてしまう。

ルカクは、この直後にアレクシス・サンチェスと交代し、ベンチに下がった。

攻勢に転じたのはバーンリーの方で、どんなボールにでも食らいつき、ユナイテッドを慌てさせる。これにはたまらずスールシャール監督もテクニカルエリアに出て、選手たちに落ち着くように指示。ユナイテッドが混乱する中、バーンリーがリードを広げる。

ユナイテッドのプレッシャーをかわしたバーンリーは、ウェストウッドがウッドの目の前にボールを通すと、ウッドはデ・ヘアを簡単にパス。DFはオフサイドフラッグが上がるのを待ったが、判定はオンサイドのまま変わらず、2点目を決められた。

その2分後、モスはラッシュフォードがペナルティエリア内でベン・ミーに倒されたと判定したが、バーンリーの選手の猛抗議を受けて判定を改め、ボックス外からのフリーキックで再開されることに。

だが、その4分後にはリンガードがボックス内でジェフ・ヘンドリックに倒されてユナイテッドがPKを獲得。ポグバがこれを決めて1点を返し、終盤戦を迎えた。

幾度となくユナイテッドのシュートを防いだヒートンが、この日の主役になる展開だった。しかし、アレクシスのシュートは回避できたが、リンデロフがセカンドボールを押し込んで、ユナイテッドが土壇場で2-2の同点に追いつく。

怒涛の猛反撃で決勝点を狙いに行ったユナイテッドだったが、ここで試合終了となり、勝ち点1を獲得している。

PKを決めたポール・ポグバ

ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(c)、リンデロフ、ジョーンズ、ショー、マティッチ、アンドレアス(62分にリンガードと交代)、ポグバ、マタ、ラッシュフォード、ルカク(67分にアレクシスと交代)

出場機会のなかったサブ:ロメロ、ダロト���スモーリング、フレッジ、エレーラ

得点:ポグバ(87分 PK)、リンデロフ(90+2分)

イエローカード:マタ

バーンリー:ヒートン(c)、テイラー、コーク、ターコースキー、ミー、バーンズ、ウッド、ヘンドリック、ウェストウッド、バーズリー、マクネイル(77分にグズムンドソンと交代)

出場機会のなかったサブ:ハート、ヴォークス、ギブソン、ワード、ヴィドラ、ベンソン

得点:バーンズ(51分)、ウッド(81分)

イエローカード:バーンズ、テイラー、コーク

観衆:7万4529人