マッチレポート:バルセロナ 2-2 ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドとバルセロナによるヨーロッパリーグプレーオフ第1戦は、2-2の引き分けで終わった。
前半はスコアレスで終わったものの、後半の8分間に3ゴール(すべて60分前)が決まった。マルコス・アロンソの先制点、マーカス・ラッシュフォードの同点弾、ジュール・クンデのオウンゴールで逆転と目まぐるしい展開だった。
それでもホームのバルセロナがハフィーニャの同点弾の後、バルサはプレッシャーをかけ続けた。勝負は、来週オールド・トラッフォードで行われる第2戦でつけられることに。
前半:ヒリヒリした試合展開
エリック・テン・ハフ監督は、この試合に臨むにあたって、チームには良いプランがあると感じていた。そして、強豪バルセロナを相手に序盤からチャンスを作ることに成功した。
ブルーノ・フェルナンデスはユナイテッドの核となり、試合開始から30秒でゴール前に危険なクロスを放った。
それからラッシュフォードのクロスを受けたフェルナンデスは、ジョルディ・アルバにシュートを阻まれてしまう。さらにタイレル・マラシアのシュートも防がれる。
チャンスは作れたとはいえ、序盤の20分間はホーム側が優勢だった。9分、ロベルト・レバンドフスキがル��ク・ショーからボールを奪い、左足でシュートを放ったが、デ・へアが弾き返す。
さらに、ガビとペドリのコンビからペドリのシュートに繋がるも、枠を外れた。
前半の流れが変わり始めたのは、このあたりからだろう。
アーロン・ワン・ビサカがサンチョにパスを送ると、サンチョはフレンキー・デ・ヨングのディフレクトを利用してシュートを放つ。
マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンはこのシュートを足で防ぎ、カゼミーロはブルーノのパスにヘディングシュートを放ったが、決まらない。
今度はラッシュフォードがサンチョのパスを受けて左サイドを突破し、ゴール前に厳しいシュートも、テア・シュテーゲンが立ちはだかる。
後半 - ユナイテッドの反撃
後半は、両チームともゴール前までチャンスを作り、試合が動く予感が漂っていた。
ハフィーニャが強烈なシュートを放ち、サンチョもサイドからシュートを放つが、惜しくもポストをかすめる。そして、バルサはコーナーキックからアロンソの合わせで均衡を破る。
しかし、ユナイテッドは落ち込むことなく、その後8分間で試合をひっくり返した。ラッシュフォードがニアサイドからテア・シュテーゲンを破り、完璧なゴールを決めて同点に追いつく。
ラッシュフォードは絶好調で、さらに追加点にも関与。ショートコーナーからの速いクロスをゴール前に蹴り出すと、ボールがゴールポストに当たったとき、クンデが処理を誤り、これが決まってユナイテッドが逆転する。
止まらないラッシュフォードは、ボックスの外でクンデに引きずり倒されたように見えたが、審判はファウルを取らず、ユナイテッドの選手たちは苛立ちを隠さなかった。
このままリードを保持したいところだったが、ハフィーニャが左足で右サイドからクロスを上げ、これがファーポストをかすめるようにネットを揺らし、バルセロナが同点に追いついた。
ここから試合はさらにスリリングな展開に発展。デ・へアがアクロバティックなセーブでハフィーニャとアンス・ファティのシュートを阻み、残り5分にはカゼミーロがクリアーしたボールが幸運にもポストに当たって跳ね返り、さらなる失点に繋がらなかった。
試合終盤、ロナルド・アラウホにヘディングを許したが、マラシアの見事なブロックにより防ぎ切り、アウェイでの第1戦はドローで終わった。
試合詳細
バルセロナ:テア・シュテーゲン;クンデ、アラウホ、アルバ(67分にバルデと交代)、アロンソ(67分にクリステンセンと交代);ペドリ(40分にロベルトと交代)、デ・ヨング、ケシエ(67分にファティと交代);ハフィーニャ(83分にトーレスと交代)、レバンドフスキ、ガビ
出場機会のなかったサブ:トーレス、イニャキ・ペーニャ、ガルシア、トーレ、アルナウ、テナス、アラルコン
ゴール:アロンソ(50分)、ハフィーニャ(76分)
イエローカード:アルバ、ガビ
ユナイテッド:デ・へア;ワン・ビサカ、ヴァランヌ、ショー、マラシア;カゼミーロ、フレッジ;サンチョ(82分にガルナチョと交代)、フェルナンデス、ラッシュフォード;ヴェフホルスト
出場機会のなかったサブ:バトランド、ヒートン、リンデロフ、マグワイア、ダロト、イクバル、メイヌー、ペリストリ、エランガ
ゴール:ラッシュフォード(52分)、クンデ(オウンゴール 59分)
イエローカード:ヴァランヌ、カゼミーロ、マラシア