レポート:ユナイテッド0-1パレス
マンチェスター・ユナイテッドは、前半のヨアキム・アンダーセンの一撃が決定的となり、オールド・トラッフォードでクリスタル・パレスに1-0で敗れた。
ラスムス・ホイルンド、ブルーノ・フェルナンデス、カゼミーロ、メイソン・マウントがゴールに迫ったものの、わずかなアドバンテージを守るため断固としたディフェンスを見せたイーグルスが勝利を収めた。
ミッドウィークにシアター・オブ・ドリームスで行われたカラバオ・カップ3回戦の雪辱を晴らすべく臨んだ相手に対して、ユナイテッドは決定的な突破口を見出すことができず、今季リーグ戦4敗目を喫した。
前半 - パレスが先制
オールド・トラッフォードでは序盤、カゼミーロがゴール前に走り込もうとしたパレスのジョーダン・アイェウを倒してしまう。その直後、マーク・グエヒが、アンダーソンのクロスに頭で合わせるが、わずかに枠の上に外れる。
オールド・トラッフォードでの初ゴールを狙っていたホイルンドがゴールに迫りシュートも、タイリック・ミッチェルにクリアされてしまう。
序盤はユナイテッドが試合を支配し続ける中、マウントは中盤で巧みにボールを回収。ホイルランドの足元にボールを置き、左にマーカス・ラッシュフォードが待ち構えた中、ホイルルンドが単独でシュートを放つ。
しかし、守備の気持ちを一瞬切ってしまったユナイテッドに対して、パレスが先制した。エベレチ・エゼが右サイドから放ったセットプレーのこぼれ球を、ゴール裏にいたアンデルセンが右足で押し込み、パレスが1-0とする。
追うユナイテッドは、ラッシュフォードがクロスを上げると、ディオゴ・ダロトがエリア手前で合わせる。このボールはカゼミーロに渡り、カゼミーロはシュートを放つが、わずかにポストをかすめる。
後半 - 同点に追いつけず
後半8分、カゼミーロは今季5点目を狙う。ダロトの絶妙なクロスからアクロバティックなシュートも、決定的なシーンは作れない。
元ユナイテッドアカデミーのサム・ジョンストンは、主将フェルナンデスのロングレンジシュートを見事に防いだ。その数秒後、ホイルルンドのヘディングシュートも弾き返す。
60分が経過すると、左サイドからラッシュフォードがシュートを狙ったが、ボールはパレスのキャプテン、ジョエル・ウォードの手に当たってしまった。ストックリー・パークにいたVAR担当審判はこの瞬間をよく見たに違いないが、ユナイテッドが必死に訴えたにもかかわらず、それ以上の処置は取られなかった。
ジャン・フィリップ・マテタがサイドライン際でボールを奪い返し、リードをさらに広げようとする。イーグルスの14番はエリア手前でMFウィル・ヒューズを拾い、エリア手前からシュートを放つがオナナが対応。
70分になると、ダロトがうまく前を向いてクロスを上げる。マウントが頭で合わせるも、このシュートは惜しくも枠を外れた。
エリック・テン・ハフ監督のチームは、残り時間が少なくなる中、交代出場のアレハンドロ・ガルナチョを起点に再び攻勢に出る。しかし、強烈なシュートはアンダーソン、ミッチェルの両選手に当たってしまい、パレスはまたも終盤の猛攻を凌いだ。
終了間際にもガルナチョが攻め込んだものの、パレスは後半追加タイムの4分間を耐え抜き、勝ち点3を手にした。
試合詳細
ユナイテッド:オナナ、ダロト、リンデロフ(88分にファン・デ・べークと交代)、ヴァランヌ(87分にマグワイアと交代)、アムラバト;カゼミーロ、マウント(61分にマルシャルと交代);ラッシュフォード(77分にエリクセンと交代)、フェルナンデス、ペリストリ(61分にガルナチョと交代);ホイルンド
出場機会のなかったサブ:バユンドゥル、エヴァンス、ハンニバル、マクトミネイ
イエローカード:カゼミーロ、マウント、アムラバト
パレス:ジョンストン、ウォード、アンダーセン、グエヒ、ミッチェル、ドゥクレ、ヒューズ、アイェウ、エゼ(88分にリチャーズと交代)マテタ、シュルップ(78分にリーデワヴァルトと交代)
出場機会のなかったサブ: マシューズ、ホールディング、クライン、エビオウェイ、ラク=サキー、オゾー、オラ=アデボミ
イエローカード:ヒューズ、ウォード
ゴール:アンダーセン(25分)