マンチェスター・ユナイテッド 3-1 レディング

後半には、カゼミーロとフレッドがゴールを決めたのに対して、ロイヤルズはコーナーキックからアマドゥ・ムベンゲがヘディングでゴールを決めて1点差に詰め寄った。

アンディ・キャロルは、カゼミーロへの不器用なチャレンジで2枚目のイエローカードをもらってしまい、後半の半ばに退���となった。

ユナイテッドは前半に先制したかと思われたのだが、VARの判定により、ビルドアップの際にヴァウト・ヴェフホルストがオフサイドポジションだったため、得点は取り消された。

前半：VARによりラッシュフォードの記録更新ならず

両チームとも良いスタートを切ったが、最初の10分間はユナイテッドがより決定的なチャンスを得た。アントニーが右サイドでババ・ラーマンの股の間を抜くナツメグで突破し、アーロン・ワン・ビサカが走り込んできたところにラストパス。しかし、このチャンスはレディングのディフェンスに阻まれ、コーナーキックとなった。

その数分後、マーカス・ラッシュフォードがペナルティエリアの左側でフリーキックを獲得する。蹴ったエリクセンは、このボールをレディングの壁に当て、ファーポストへ流れてしまう。

ユナイテッドはとにかく攻め続けた。ラッシュフォードのフリーキックはラムリー目がけて飛んでいき、ファーのエリクセンがセカンドチャンスを生かしてゴールを狙ったが、相手のディフェンスに阻まれた。

後半10分、ラッシュフォードが歴史を作ったかと思われた。カゼミーロのクロスがDFに当たって跳ね上がり、ヴェフホルストを経由してラッシュフォードが頭で合わせ、先制。このゴールが決まっていれば、オールド・トラッフォードで10試合連続ゴールを決めた初のユナイテッド選手となるところだった。しかし、VARで確認した結果、ヴェフホルストが動き出しの際にオフサイドポジションにいたと判断され、得点とは認められなかった。

後半：カゼミーロによる貫禄のプレー

後半は非常にスローなスタートとなったが、ユナイテッドがついに突破口を開く。エリクセンが右サイドのアントニーに素晴らしいパスを送ると、アントニーは数秒間ボールをキープし、走り込んでいたカゼミーロにパス。これを受けたカゼミーロは、ママドゥ・ンジャエのチャレンジをかわし、ラムリーの頭上を越えるシュートを放ち、ゴールを奪った。

その数分後、カゼミーロがこの試合2点目を挙げた。左サイドのブルーノ・フェルナンデスが、ボックスの外にいた交代出場のフレッジに供給すると、素晴らしいラストパスがカゼミーロに通った。豪快なミドルシュートを決めたカゼミーロは、ユナイテッドで4ゴールを挙げている。

カゼミーロのハイライトは攻撃面だけではない。すでにイエローカードをもらっていたキャロルから両足タックルで倒されると、主審はすぐにレッドカードに手を伸ばし、レディングは一人少ない状況に追い込まれた。

その直後、ユナイテッドがカウンターアタックで抜け出し、コーナーキックを獲得すると、ブルーノがエリア内に入れたボールをフレッジがニアサイドから蹴り込み、勝負あり。

それでも残り18分、レディングが意地のゴールを奪う。トム・インスの強烈なコーナーは、その直前に投入されたばかりのムベンゲに送られ、弾丸のようなヘディングシュートで1点を返した。

試合情報

ユナイテッド：デ・へア、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア（c）、マラシア、カゼミーロ（73分にメイヌーと交代）、エリクセン（57分にフレッジと交代）、アントニー、フェルナンデス（67分にペリストリと交代）ラッシュフォード（67分にガルナチョと交代）、ヴェフホルスト（73分にエランガと交代）

出場機会のなかったさぶ：ヒートン（GK）、ウィリアムズ、マルティネス、ヴァランヌ

イエローカード：マラシア

ゴール：カゼミロ（54、58分）；フレッジ（66分）

レディング：ラムリー（74分にブザニスと交代）、イヤドム（c）、マッキンタイア、ホームズ、ラーマン、インス、ヘンドリック（74分にクレイグと交代）、ンジアイ（62分にフォルナと交代）、ホイレット（69分にムベンゲと交代）、キャロル、ジョアン（75分にロングと交代）

出場機会のなかったサブ：ダン、メティート、アゼズ、ギネス・ウォーカー

ゴール：ムベング（73分）

退場：キャロル