ユナイテッド

エヴァートン 1-0 ユナイテッド

土曜日 09 4月 2022 16:02

マンチェスター・ユナイテッドはグッディソン・パークで、降格を免れるべく勢いに乗るエヴァートンに敗れ、今季のプレミアリーグで8度目の敗戦を喫した。

前半戦の中頃、トフィーズの若手アンソニー・ゴードンが打ったシュートがデフレクトしてダビド・デ・ヘアの脇を抜き、これがこの試合唯一の得点となった。

前・後半戦とも、ユナイテッドがプレッシャーをかけ続け、ボールを支配していたが、90分間を通してクリアな得点チャンスを作ることができなかった。

クリスティアーノ・ロナウドが終盤に放ったシュートで、勝ち点1をゲットできるかと思われたが、イングランド代表のGKジョーダン・ピックフォードがこの鋭いシュートを見事にはじき返した。

 

エヴァートン対ユナイテッド戦が特別な試合になる理由

 記事

レッズは、今週土曜日のグッディソン・パーク遠征で、重要な節目を迎える

前半 - 緊張感高まる戦い

試合開始前から、グッディソン・パークには、この試合がいかに重要かを思わせる雰囲気が漂っていた。ホームファンからは静かな闘志が滲んでいたが、キックオフに向けてチームメンバーがピッチに登場すると、その様相は一変した。

最初の数分間は、熱狂的な雰囲気の中で展開された。しかし、トフィーズが緊張感からかミスを犯し始めると、ユナイテッドが試合の主導権を握る。この試合がプレミアリーグ出場200試合めとなったマーカス・ラッシュフォードが序盤に2度のチャンスを得ると、この伝統あるスタジアムはさらに緊張感に包まれた。

エヴァートンが守備的中盤でミスを重ね、ユナイテッドはチャンスを得たが、せっかくのクロスも枠に収めることができず、あるいはトフィーズの強固なバックラインに守られてゴールを割ることができない。

そんな中、なにもないところから突如カウンターを仕掛けたエヴァートン。ペナルティエリアの端から打ったゴードンのシュートはマグワイアに当たってデフレクトし、不運にもダビド・デ・ヘアの脇をすり抜けた。その瞬間グッディソン・パークは、1000年間眠っていた休火山のごとく爆発した。

このゴールで、ホームの観衆も、そしてチームも自信を手に入れた。キーンがヘディングシュートを放ち、リシャルリソンのシュートはデ・ヘアがなんとか弾き出したが、前半戦の最後の10分は、エヴァートンがいつリードを広げてもおかしくない様相となった。

ユナイテッドは、負傷したフレッジに代わってポグバがピッチに登場。ハーフタイム突入前にも、ベン・ゴッドフリーが決定的なヘディングシュートを放ってユナイテッドを脅かした。

ハーフタイムのホイッスルが鳴ると、スタンドからは大歓声が沸き起こった。それは、緊張感がみなぎっていた前半戦で決定的な仕事をやってのけた、最年少のゴードンを称えるにふさわしい演出のように見えた。

後半 - トフィーズが奮闘

両者がピッチに戻ると、トフィーズはゴードンのゴールで得たエネルギーを後半戦にも持ち込んできた。

ポグバは、ゴードンへのレイトタックルで警告を受け、エヴァートンがコーナーやスローインを獲得するたびに、悲鳴にも近い熱狂的な声援が送られた。リシャルリソンとカルヴァート・ルーウィンはあらゆるセカンドボールに食らいついては、グッディソン・パークを沸かせた。

試合が1時間を経過する頃になると、緊張感が再び高まり出した。ポグバとフェルナンデスがポゼッションを操り、ユナイテッドが優勢になり始めた。

ラルフ・ラングニック監督はフアン・マタとアンソニー・エランガを投入して攻撃に変化をもたらそうとしたが、エヴァートン陣内で巧みなプレーは展開するものの、なかなかクリアなゴールチャンスを作れない状況が続く。

一方、ランパード率いるチームは、チャンスの数は少ないながらも、その希少なチャンスで危険な香りを漂わせた。ゴードンがイウォビにお膳立てしたシュートは、リンデロフが好セーブ。続いてゴードンがエリア内でテレスに倒され、ひやっとする場面もあったが、これは主審のジョン・モスがプレー続行を指示した。

ユナイテッドも、距離のある位置からポグバが狙ったが、低い弾道のシュートはピックフォードが無難に処理した。

ラスト10分、プレッシャーはさらに高まった。サンチョとテレスが何度か良いビルドアップを繰り出すも、ユナイテッドはエリア内でボールを受けることができない。クリアなチャンスは訪れないか、と思われた瞬間、ようやく機会は訪れた。マグワイアがヘッドで落としたボールがロナウドに渡り、およそ8~10メートルの距離からロナウドがゴールを狙う。しかしこのシュートはピックフォードが見事な反射神経で弾き出した。アディショナルタイムが刻々と消化されていくと、ホームの観衆は、この日が自分たちの日であったと確信したかのように、貴重な勝ち点3に王手をかけたチームを称え始めた。

試合終了のホイッスルが鳴ると、グッディソンは総立ちとなり、耳をつんざくような拍手喝采に包まれた。エヴァートンにとっては、トップリーグ残留の可能性は高まり、一方ユナイテッドにとっては、ここ数ヶ月の不安定さを継続させる結果となった。

試合情報

エヴァートン:ピックフォード;コールマン(キャプテン)、キーン、ゴッドフリー、ミコレンコ;アラン、デルフ(84分にドゥクレと交代);ゴードン、イウォビ、リシャルリソン;カルヴァート・ルーウィン(71分にグレイと交代)

出場機会のなかったサブ:ベゴヴィッチ、ブランスウェイト、ホールゲイト、ケニー、ゴメス、アリ、ロンドン

得点:ゴードン(27分)

ユナイテッド:デ・へア;ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア(キャプテン)、テレス;マティッチ(64分にマタと交代)、フレッジ(36分にポグバと交代);サンチョ、フェルナンデス、ラッシュフォード(64分にエランガと交代);��ナウド

出場機会のなかったサブ:ヒートン、ヘンダーソン、ダロト、ジョーンズ、ハンニバル、リンガード

警告:ポグバ、ロナウド

観客数:39,080

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