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試合レポート:コヴェントリー3-3ユナイテッド(PK 2-4)

日曜日 21 4月 2024 20:04

マンチェスター・ユナイテッドは、ウェンブリー・スタジアムで行われたコヴェントリー・シティーとの準決勝で劇的な勝利を収め、2年連続となるエミレーツFAカップ決勝進出を決めた。

チャンピオンシップ所属のコヴェントリーが3点ビハインドから同点に追いつき、国立スタジアムで30分の延長戦が行われた。

スコット・マクトミネイ、ハリー・マグワイア、ブルーノ・フェルナンデスがユナイテッドにゴールをもたらしたが、スカイブルーズは終了間際にエリス・シムズ、カラム・オヘア、そしてハジ・ライトのPKで3点を奪った。

延長戦の後半、ビクター・トープが至近距離からネットを揺らしコヴェントリーが劇的な形で逆転勝利を収めたかに思われた。しかし、このシュートはビデオアシスタントレフェリーによってオフサイドの判定が下され、試合はPK戦にもつれ込んだ。そしてユナイテッドが4-2で勝利し、5月に行われる決勝でマンチェスター・シティーと対戦する。

ユナイテッドがFAカップ決勝に進出

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2シーズン続けて決勝はマンチェスターダービーに。

前半 - 主導権を握る

太陽が照りつけるウェンブリーで、ユナイテッドは試合序盤から主導権を掴んだ。アンドレ・オナナの前方へのロングパスをブルーノ・フェルナンデスを経由し、アレハンドロ・ガルナチョに通る。ガルナチョは1対1を試みたものの、ボールは大きく外れた。

序盤のプレッシャーが功を奏したのは、前半の半ばを過ぎる直前だった。コヴェントリーのエンドを攻めたガルナチョは、オーバーラップしてきた右サイドバックのディオゴ・ダロト(クラブ150試合出場)を見つけた。ダロトからの折り返しにマクトミネイが合わせて、無人のゴールに蹴り込まれた。

コヴェントリーは今季のFAカップで3回戦以降どのクラブよりも多くのゴールを奪っており、開始30分でシュートを打たなかったにもかかわらず、足元をすくわれる可能性は常にあった。

30分過ぎにジェイク・ビドウェルが放ったフリーキックは壁に阻まれたが、これがスカイブルースにとって最初のシュートだった。この直後にはコヴェントリーのトップスコアラーであるシムズがゴール前に迫ったが、ダロトがなんとかカバーしてピンチを回避。

ダロトは、フェルナンデスが生み出したスペースに飛び込み、マーカス・ラッシュフォードにクロス。ラッシュフォードの強烈なシュートはスカイブルーズのゴールキーパー、ブラッドリー・コリンズにセーブされる。

ユナイテッドは、コーナーキックからアドバンテージを倍増させる。前半の追加タイム、フェルナンデスが右サイドから完璧に飛ばしたボールに反応したマグワイアがヘディングを決めて2-0にリードを広げた。

前半終了までにヘディングシュートを決めたハリー

後半-コヴェントリーのカムバック

後半開始からもユナイテッドが試合をコントロール。キャプテンのフェルナンデスがカーブを描いたシュートでゴールに迫る。58分にはフェルナンデスがネットを揺らし、3-0に。ボックス内でラッシュフォードからボールを受けたブルーノは、ボビー・トーマスの脇をすり抜け、低い弾道のシュートを決めた。

スコアだけを見れば楽勝に見えたが、マーク・ロビンズ監督が率いる気迫に満ちたコヴェントリーは、残り20分になっても前に進み続けた。右サイドからのクロスをオヘアが身をかがめて頭で合わせると、次のクロスはファビオ・タバレスが生み出し、シムズがボレーで合わせて1点を返す。

勢いに乗ったスカイブルーズがついにチャンスをつかむ。この10分後、オヘアのロングレンジシュートがアーロン・ワン・ビサカにディフレクトし、ゴールネットに突き刺さった。

ビクター・トープの強烈なボレーシュートはオナナに防がれ、これがコヴェントリーにとって最後のチャンスになったかと思われた。だが、追加タイム8分にはさらなるドラマが待っていた。93分、トープが至近距離から放ったシュートがワン・ビサカの腕に当たったとの判定が下され、コヴェントリーに土壇場でPKが与えられたのだ。VARのチェックの結果、ロブ・ジョーンズの判定が確定し、ライトがPKを成功させて延長戦にもつれた。

3点ビハインドから同点に追いつき大歓声をあげるコヴェントリーファン

延長戦 - 両チームによるアクション

延長前半、ユナイテッドが決定的なチャンスを得る。フェルナンデスのシュートは惜しくもクロスバーを直撃し、交代出場したオマリ・フォーソンの低いシュートもサイドネット。

攻守が入れ替わり、コヴェントリーはライトのシュートがワイドに流れると、116分にはシムズが至近距離からバー直撃のシュートを放つ。

試合はこのままPK戦にもつれ込むかと思われたが、またしても劇的な展開が待っていた。延長戦後半の追加タイム、左サイドからの低いクロスをトープが決め、コヴェントリーファンが歓喜に包まれたが、VARのチェックが入ってオフサイドとなり、PK戦に突入した。

PK戦-ユナイテッドが勝利

ユナイテッドファンの前で行われたPK戦は、ユナイテッドが先行をとったものの、カゼミーロが1本目を失敗。その後、コヴェントリーの一人目、ライトが成功させ、ユナイテッドは2人の目ダロトが決めた。

その後、トープとエリクセンがそれぞれゴールを決め、オヘアのシュートはオナナのセーブに阻まれ2-2。フェルナンデスがシュートを決め、コヴェントリーのキャプテン、ベン・シーフが枠を外す。

そしてラスマス・ホイルンドがPKを決めてユナイテッドの勝利が確定し、史上22度目のFAカップ決勝進出を決めた。

ホイルンドのPK成功で決勝に進出

試合詳細

コヴェントリー:コリンズ;ラチベウディアレ(63分にタヴァレスと交代)、トーマス、キッチング(63分にビンクスと交代)、ビドウェル(80分にダシルバと交代);エクルズ(63分にトープと交代)、シーフ(C);ファン・エバイク、オヘア、ライト;シムズ

出場機会がなかったサブ:ウィルソン、ケリー、アレン、ゴッデン、アンドリュー

イエローカード:コリンズ、ダシルバ、トーマス

ゴール:シムズ(71分)、オヘア(79分)、ライト(90+5分)

ユナイテッド:オナナ;ダロト、カゼミーロ、マグワイア、ワン・ビサカ;マクトミネイ(103分にフォーソンと交代)、メイヌー(72分にエリクセンと交代);ガルナチョ(66分にアントニーと交代)、フェルナンデス(c)、ラッシュフォード(90+7分にアマドと交代);ホイルンド

出場機会がなかったサブ:バユンドゥル、アマス、ジャクソン、オグニェ、ウィートリー

イエローカード:オナナ

ゴール:マクトミネイ(23分)、マグワイア(45+1分)、フェルナンデス(58分)

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