ユナイテッド

ユナイテッド 1-0 コペンハーゲン

火曜日 11 8月 2020 00:09

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、現役時代にマンチェスター・ユナイテッドのスーパーサブとして活躍した。その監督の采配が見事に的中し、ユナイテッドは延長戦の末にFCコペンハーゲンを1-0で下し、ヨーロッパリーグ準決勝に勝ち上がった。

延長戦に投入されたフアン・マタが試合の流れを変えた。マタからのパスをボックス内でアントニー・マルシャルが倒されて得たPKをブルーノ・フェルナンデスが落ち着いて決めて勝利。日曜の準決勝では、ウルヴズかセビージャと対戦する。

試合前に先発ゴールキーパーの選択に悩んでいた監督だったが、今回は2017年にアヤックスと対戦した決勝でもゴール前を守ったセルヒオ・ロメロを起用。

ロメロの前の守備陣はアーロン・ワン・ビサカ、エリック・バイリー、キャプテンのハリー・マグワイア、ブライアン・ウィリアムズ。フレッジとポール・ポグバがアンカーを務め、フェルナンデス、メイソン・グリーンウッド、マーカス・ラッシュフォードがセンターフォワードのマルシャルを支える陣形に。

先手を奪おうとしたユナイテッド だったが、攻勢だったのはコペンハーゲンの方だった。

13分、右サイドからのクロスはディフレクトしたものの、コペンハーゲンのモハメド・ダラミーにチャンスも、バイリーが阻む。

相手のコーナーキックがマルシャルの頭部に当たりゴール前に飛んだが、ウィリアムズが頭でクリアー。17分にはフレッジがボールロストしてしまい、再びダラミーにチャンスを作られたがマグワイアがブロック。ヨナス・ウィンドも詰めたがポグバが冷静に対応して難を逃れた。

グリーンウッドのゴールはオフサイドで無効に

前半の飲水タイムを終えて徐々に攻撃の形を作れるようになったユナイテッドは、フェルナンデスのヘディングシュートがバーに直撃。ラッシュフォードもフレッジの浮かせたパスに反応したが、シュートまでは持っていけない。

前半終了まで8分、コペンハーゲンが決定機を作る。右サイドからダラミーにクロスが上がるも、バイリーが先にクリアー。

マルシャルがペナルティーエリア内で元ユナイテッドのギジェルモ・バレラに倒されたとアピールするもPKは与えられず、右サイドからワン・ビサカのパスに反応するもマルシャルはシュートを打てなかった。

グリーンウッドが見事なフィニッシュを決めたかと思われたシーンもあったが、VARによりオフサイドと判定されて無効になったが、ユナイテッドが1-0でリードしていても不思議はなかった。

コペンハーゲンのディフェンスのプレッシャーが増した中、後半開始から主導権を握ったのはユナイテッドだった。しかし、グリーンウッドのシュートがポストに弾かれ、これを蹴り込んだラッシュフォードのプレーはオフサイド。

さらにフェルナンデスの気の利いたパスがラッシュフォードに渡るも、フィニッシュまで持っていけない。反対にコペンハーゲンもウィンドがボックス内に侵入するも決められず、ユナイテッドは胸を撫で下ろしたことだろう。ユナイテッドはフェルナンデスが強烈なシュートも、ヨンソンが守るゴールのポストに直撃。

0-0のままだったのが不思議な展開だった中、コペンハーゲンはラスマス・ファルクが見事なスキルを見せ、元エヴァートンのブライアン・オヴィエドにシュートを許したが、ワン・ビサカがブロック。

再びフェルナンデスが痛烈なシュートも、ヨンソンのファインセーブに阻まれ、なかなか試合が動かない。

マルシャルも巻いたシュートをファーに狙って蹴ったが、ヨンソンの牙城を崩せない。後半の追加タイムに入り、マルシャルが突破から決勝点を狙うも、ビクトル・ネルソンの素晴らしいタックルに阻まれ、延長戦に突入した。

前半の飲水タイム中に指示を出すオーレ

嫌な流れを変えたのは、延長戦のスタートと同時にグリーンウッドに代わって出場したマタだった。マタとの連携からマルシャルがシュートもヨンソンにブロックされる。

さらにマタが関与したプレーからマルシャルがシュート。次から次にプレーに絡んだマタからのボールをボックス内で受けたマルシャルがアンドレアス・ビェランに倒され、主審はユナイテッドにPKを与える。これをフェルナンデスが成功させ、ついに試合が動く。

マタにも流れの中からシュートチャンスが生まれるも決められず。その後コペンハーゲンに攻め込まれるも、交代出場したビクトル・リンデロフが弾き返す。

延長戦の後半終盤には緊張感漂う場面も見られたが、なんとかリードを守りきったユナイテッドがベスト4進出を決めている。

落ち着きをもたらしたフアン・マタ

試合情報

ユナイテッド:ロメロ、ワン・ビサカ、バイリー(70分にリンデロフと交代)、マグワイア(キャプテン)、ウィリアムズ、ポグバ、フレッジ(70分にマティッチと交代)、グリーンウッド(91分にマタと交代)、フェルナンデス、ラッシュフォード(113分にリンガードと交代)、マルシャル(120分にマクトミネイと交代)

出場機会のなかったサブ:デ・ヘア、フォスメンサー、メンギ、ペレイラ、チョン、ジェームズ、イガロ

得点:フェルナンデス(95分 PK)

イエローカード:マグワイア、バイリー

コペンハーゲン:ヨンソン、バレラ(105分にバートレックと交代)、ネルソン、ビェラン、ボイレセン(15分にベングトソンと交代)、ペップ・ビエル(57分にオヴィエドと交代)、ステージ(105分にムドラジヤと交代)、ゼカ、ダラミー(57分にカウフマンと交代)、ウィンド、ファルク(111分にボビングと交代)

出場機会のなかったサブ:アンダーセン、グリトバースト、パパヤノポロス、イェルムホフ

イエローカード:カウフマン、ステージ、ゼカ

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