トッテナム 0-3 マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、トッテナム・ホットスパーを振り切り3-0の勝利を収めた。
前半にクリスチアーノ・ロナウドの素晴らしいボレーシュートが決まり、アウェイで見事な勝利を手にした。後半にはエディンソン・カバーニが1対1でも冷静に対応し、交代出場のマーカス・ラッシュフォードが駄目押しのゴールを決めた。
この結果ユナイテッドはプレミアリーグ5位に浮上し、得失点差でトップ4にわずかに及ばなかった。
前半 - 冷酷なロナウド
この試合は、トッテナムのホームゲームとしては最も近い戦没者追悼日にあたるため、キックオフ前にポピーの花輪の設置と「The Last Post」の演奏が行われ、スタジアム内の全員が世界の紛争で亡くなった人々に敬意を表した。
試合開始直後、ソン・フンミンが中に切り込み、猛烈な勢いでシュートを放ったが、これはフレッジが詰めていたために逸れた。その結果得られたコーナーをソンが自ら蹴ったが、これは失敗に終わる。
その間ユナイテッドのウイングバックはトッテナムを苦しめた。アーロン・ワンビサカとルーク・ショーがホームチームのディフェンスの背後を突き、ワン・ビサカが危険なボールを入れ、ロナウドがバックポストで待っていたが、スパーズが必死にクリアー。
その後、ショーがファウルで警告を受け、さらにハリー・マグワイアもファウルを取られてハリー・ケインに危険なエリアでフリーキックを与えてしまう。そしてソンが再びシュートチャンスを得たが、ニアポストをかすめる。
30分に到達する直前、スパーズがネットを揺らしたかと思われた。コーナーを中央で弾くと、バックポストにいたクリスティアン・ロメロが体でボールを押し込んだ。しかし線審が旗を上げ、オフサイドに。
一方、フレッジのシュートはウーゴ・ロリスに阻まれたが、ロケットのような勢いのシュートを放った。スパーズのキャプテンに上手くはじき返されたが、トッ��コーナーを突き刺していたとしても不思議ではなかった。
再びショーが裏に抜け出し、チャンスメーク。相手はラインを整えられず、ボールを奪い返すこともできない。
そしてフェルナンデスがボックスの外でボールを拾い、バックポストにクロスを上げると、ロナウドがマーカーをはがし、右足で完璧なボレーシュート。これがキーパーの頭上を越え、ゴールに突き刺さった。
後半 - 鋭い切り替え
ヌーノ・エスピリート・サント監督が試合の流れを引き戻そうとしたスパーズは、前半と同様にソンが最初のチャンスを得た。しかし、ソンが放ったシュートはダビド・デ・へアの目には留まらず、大きく外れた。
その直後、ロナウドはディフェンダーから抜け出し、ロリスを置き去りにしてシュートを放ち、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで2点目を決めたかに見えた。しかし線審はしっかり見ていた。我らが7番はわずかにオフサイドラインを超えていた。
スパーズは、ルーカス・モウラに代えて、スティーヴン・ベルフワインを投入し、プレッシャーをかける。
60分が経過後、オリヴァー・スキップからブルーノ・フェルナンデスがボールを奪う。そしてロナウドからカバーニに完璧なスルーパス。カバーニは飛び出してきたキーパーをかわしてゴールを決め、2-0。
その後、ケインがユナイテッドの陣地のすぐ近くまで攻め込むも、ボックス内に入っても選択肢が少なく、彼がクロスを入れたときには多くの赤いシャツの選手が戻ってきていた。運動量の多いスコット・マクトミネイが相手のクロスに対応してピンチを防ぐ。
試合終了のホイッスルが吹かれる数分前、交代出場したラッシュフォードが勝負を決めた。同じく交代したネマニャ・マティッチが送ったボールを冷静に右隅に決めて、ロンドンでの夜を締めくくった。
試合情報
トッテナム:ロリス(c);ロイヤル、ダイアー、ロメロ、デイヴィス;スキップ(66分にエンドンベレと交代)、ホイビュルク、ロ・セルソ(73分にアリと交代);モウラ(54分にベルフワインと交代)、ケイン、ソン
出場機会のなかったサブ: ゴッリーニ、ドハーティ、レギロン、サンチェス、ロドン、タンガンガ
イエローカード:デイヴィス、ロメロ
ユナイテッド:デ・へア;ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア(c)、ヴァランヌ、ショー;マクトミネイ、フレッジ;フェルナンデス(76分にマティッチと交代);カバーニ(86分にリンガードと交代)、ロナウド(71分にラッシュフォードと交代)
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、バイリー、ダロト、ファン・デ・べーク、サンチョ、グリーンウッド
ゴール:ロナウド(39分)、カバーニ(64分)、ラッシュフォード(87分)
イエローカード:ショー、マグワイア、フレッジ