ショー

マンチェスター・ユナイテッド 0-1 バルセロナ

水曜日 10 4月 2019 23:47

マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードでの第1戦で闘志溢れるパフォーマンスを披露したが、試合序盤にルーク・ショーのオウンゴールで先制され、惜しくも敗れた。

12分、ルイス・スアレスのヘディングシュートがショーの腕に当たってネットを揺らした直後、線審はオフサイドと判定したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定によりこの判断が覆された。これにより、わずかなリードをバルセロナに許した状態で、来週火曜にカンプ・ノウで行われる第2戦に挑むことになった。

バルサを打ち破るには、歴史に残るようなパフォーマンスが求められるかもしれない。だが次の会場は、オーレ・グンナー・スールシャールにとって多くの記憶が呼び起こされる場所でもある。今季の欧州戦では、1999年のような闘志が見られると言われるケースも少なくない。その代表は、フランスでパリ・サンジェルマンを逆転して下したラウンド16だろう。

ユナイテッドは、第1戦でリオネル・メッシを封じることに成功した。だが、準決勝に勝ち上がるには、敵地でより多くの決定機を作らなければならない。

ショーのオウンゴールでバルセロナが先制する展開に

試合開始直後からのプレーで、展開は目に見えるほど明らかだった。バルサは代名詞とも言えるポゼッションを圧倒するスタイルを駆使し、ユナイテッドが簡単にボールを奪えない展開に。

そんなバルサのペースを乱すことができる存在は、スピードに優れるマーカス・ラッシュフォードだった。試合早々にフリーキックを獲得したユナイテッドは、ラッシュフォードが直接ゴールを狙ったが、テア・シュテーゲンが守る枠を外した。

バルセロナがアウェイゴールを奪うまでに、時間はかからなかった。

ゴールの起点になったのは、メッシとスアレスのコンビネーション。ここ20試合だけで2人の連携から20ゴールを記録しているバルサは、メッシがユナイテッドの守備陣を引きつけ、ファーサイドにクロス。これにスアレスが頭で合わせ、ショーの腕に当たってゴールネットを揺らした。

ストレトフォード・エンドのサポーターは、元リヴァプールストライカーのゴールがオフサイドと判定されて喜んだが、イタリアの審判ダニエレ・オルサトがVARで同シーンを判定していることを示唆した結果、12分にバルサが均衡を破った。

リードを奪ってから試合をコントロールし始めたバルセロナに対し、ユナイテッドは苦しんだ。29分にはスコット・マクトミネイがジェラール・ピケにペナルティエリア内で倒されたと訴えるも、審判は認めなかった。

クリス・スモーリングと競ったメッシは、鼻から出血するアクシデントに見舞われたものの、プレーを続行。36分にはフィリペ・コウチーニョにシュートを許し、2点目を奪われてしまうかと思われたが、ダビド・デ・ヘアがトレードマークである左足でのファインセーブで阻止した。

徐々にチャンスを作り始めたユナイテッドは、ディオゴ・ダロトがヘディングシュートも、わずかに外れてしまう。タッチラインから見守り、ダロトと同じ20番の背番号を背負ったオーレなら、同じチャンスに食いついたに違いない。

後半からプレッシャーを強めたユナイテッドに対し、冷静にテクニックを駆使してきたバルサにも焦りの表情が見られ始めた。自らミスを招きかねない状況にもなり始め、ユナイテッドが前に出て行く展開に。

それでもバルサがポゼッションをキープする時間帯も続き、スアレスにシュートを許すも、サイドネットに救われる。

バルセロナが後ろに下がればラッシュフォードが違いを生み出す可能性が感じられた中、ユナイテッドは67分に交代カードを切り、ロメル・ルカクに代えてアントニー・マルシャルを投入。ラッシュフォードは前半と同様にフリーキックを直接狙ったが、これはバーを越した。

74分にはジェシー・リンガードがダロトに代わって出場するも、アルトゥーロ・ビダルへのファウルで早々にイエローカードを提示されてしまう。

中盤で存在感を発揮したスコット・マクトミネイ

83分にはゴール付近でポグバのファウルを取られてバルセロナにフリーキックを献上。メッシがボールをセットし、固唾を呑む瞬間に。

メッシは、跳躍したユナイテッドの守備陣を見逃さず、低い弾道のボールを蹴ったが、デ・ヘアが反応してセーブ。

このまま試合は終了となり、バルセロナが1-0とリードしてカタルーニャでの第2戦を迎えることとなった。

現状ではバルサが勝ち上がる可能性が高いと思われているだろうが、パリでの奇跡を起こした以上、今回のラウンドでも第2戦がどういう試合になるかは、誰にもわからない。

試合情報

ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(c)、リンデロフ、スモーリング、ショー、ダロト(74分にリンガードと交代)、マクトミネイ、フレッジ、ポグバ、ラッシュフォード(85分にアンドレアスと交代)、ルカク(67分にマルシャルと交代)

出場機会がなかったサブ:ロメロ、ジョーンズ、ロホ、マタ

イエローカード:ショー、スモーリング

バルセロナ:テア・シュテーゲン、セメド、ピケ、ラングレ、アルバ、ブスケツ(90分にアレナと交代)、ラキティッチ、アルトゥール(65分にセルジ・ロベルトと交代)、コウチーニョ(65分にビダルと交代)、スアレス、メッシ

出場機会がなかったサブ:シレッセン、ユムティティ、デンベレ、マルコム

得点:スアレス(13分)

イエローカード:ブスケツ

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