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マンチェスター・ユナイテッド 0-2 カーディフ・シティー

マンチェスター・ユナイテッドのシーズンは、オールド・トラッフォードでカーディフ ・シティーに2-0で敗れ、残念な形で幕を閉じた。

最終節では、チャンピオンシップに降格するチームを相手に前後半で失点し、敗れた。

ナサニエル・メンデス・ラングに2ゴールを決められての敗戦は、あまりにも残念でならない。ファンは、今夏チームを去るアントニオ・バレンシアに別れを伝えた。そして、退団を発表したアンデル・エレーラもトラックスーツ姿で試合終了後に姿を見せ、ファンと最後の交流を持った。

唯一ポジティブな要素だったのは、メイソン・グリーンウッド。シニアチームで初先発出場というチャンスを与えられた。

グリーンウッドが試合に与えたインパクトのみが、オールド・トラッフォードでの最終戦で見られた好材料だった。

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試合終了後に別れを告げるアントニオ・バレンシア

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ユナイテッドが新たな章に進む上でも、ファンに良い気持ちでシーズンオフを迎えてもらいたいと考えていたに違いない。そして、グリーンウッドが消化試合の序盤から好プレーを披露した。

17歳にとって最大の瞬間は、試合前のメンバー紹介で自分の名前がアナウンスされた時だっただろう。

サポーターは、アカデミー出身選手のシニア昇格を喜んだ。そして、グリーンウッドも、ファンの期待を裏切らなかった。クラブの育成部門を立て直し、サー・マット・バズビー時代からの気風を蘇らせたサー・アレックス・ファーガソンも来場し、グリーンウッドの名前がコールされ、歓声が起こった時には、VIP席に着席するところだった。

サー・アレックスも、スールシャール監督がグリーンウッドを先発に起用したことに感心したはずだ。グリーンウッドは、ユナイテッド史上最年少でプレミアリーグ先発出場を飾った選手となった。

今シーズンのジミー・マーフィー年間最優秀ユースチーム選手賞を受賞したばかりの彼は、試合開始から4分にチャンスを作る。ディオゴ・ダロトが、突破を試みたグリーンウッドにクロスを供給。これはグリーンウッドの肩口に当たってバーを越す。もし決まっていたら、夢のようなスタートになっていた。

この程度のことでグリーンウッドの気持ちに変化は見られなかった。守備では全力で自陣に戻り、メンデス・ラングをブロック。12分には、アンドレアス・ペレイラからのボールをヘディングシュートで合わせたが、GKのニール・エザリッジに阻まれてしまう。

もしグリーンウッドがゴールを決めていたら、マーカス・ラッシュフォードが持つプレミアリーグのクラブ史上最年少ゴール記録が破られていたが、そのラッシュフォードも得点機会に2度絡んだが、ゴールネットは揺らせなかった。

なかなか試合を動かせなかったユナイテッドに対し、均衡を破ったのは、カーディフだった。

主審のジョナサン・モスは、23分にペナルティエリア内でダロトがメンデス・ラングを倒したと判定。しかし、映像で確認すると、ダロトと接触する前にメンデス・ラングがシュートに失敗してバランスを崩したことがわかった。しかし、判定は覆らず、メンデス・ラングにPKを決められ、先制されてしまう。

グリーンウッドは、失点直後に鋭いシュート。だが、これはディフレクトした後でエザリッジに触れられてポストにヒット。この時点で同点に追いついていたら、スタジアムは盛り上がったに違いない。38分には、またもグリーンウッドがシュート。良いポジションを取ると、左足でシュートを放ったが、サイドネットを揺らした。

同点ゴールを決められないユナイテッドに対し、カーディフはジョシュ・マーフィーが枠内にシュートを放ったが、ダビド・デ・ヘアがファインセーブで失点を許さなかった。

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良い形でデビューしたメイソン・グリーンウッド

スールシャール監督は、後半あたまからフィル・ジョーンズを下げ、アントニー・マルシャルを投入するも、戦況は2-0に悪化してしまう。

左サイドをマーフィーに突破され、ダロトがカバーに行ったところを逆サイドにボールを振られ、メンデス・ラングが簡単にサイドフットで2点目を決められた。

ショックを隠せないユナイテッドは、ラッシュフォードがヘディング、マルシャルがシュートも、共にエザリッジに弾き返される。

リズムに乗れないユナイテッド。逆にカーディフは、エザリッジのパントキックからボビー・リードにボールが渡り、さらに失点の危機を迎えたが、シュートはワイド。

73分には、バレンシアが最後の出場を果たす。そして、これからのクラブを背負うアンヘル・ゴメスも同時にピッチに入った。

オールド・トラッフォードのサポーターは、最低でもグリーンウッドのゴールシーンを望んだ。少しでもポジティブな形でのシーズン終了を期待したが、87分にラッシュフォードからの低いクロスも蹴り込めなかった。もしストレトフォード・エンドでゴールを決められていたら、10代の彼にとって最高の最終戦になっていただろう。

ラッシュフォードも、リンガードもシュートを決められず、忘れられない敗戦を喫した。

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ユナイテッドで最後の試合出場となったアントニオ・バレンシア

ユナイテッド:デ・ヘア、ダロト(73分にバレンシアと交代)、スモーリング、ジョーンズ(45分にマルシャルと交代)、ヤング(c)、アンドレアス(73分にゴメスと交代)、マクトミネイ、ポグバ、リンガード、ラッシュフォード、グリーンウッド

出場機会のなかったサブ:ロメロ、フレッジ、ガーナー、マタ

イエローカード:アンドレアス、ポグバ、リンガード

カーディフ:エザリッジ、ペルティア、ベネット、モリソン(c)、エケレ・マンガ、ゾホレ(73分にウォードと交代)、Jマーフィー、リード、バクナ、グンナルソン(58分にリチャーズと交代)、メンデス・ラング

出場機会のなかったサブ:Bマーフィー、カニングハム、ハリス、ヒーリー、ホイレット

得点:メンデス・ラング(23分 PK、54分)

イエローカード:バクナ、マーフィー、モリソン

観衆:7万4487人