レポート:ユナイテッド 0-0 ワトフォード
マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードで行われたプレミアリーグ、ワトフォード戦を0-0の引き分けで終えた。
ラルフ・ラングニック暫定監督は、ミッドウィークのアトレティコ・マドリー戦で先発出場したメンバーから4人を変更してホーネッツと対戦したが、この日の膠着状態は、水曜日にヨーロッパから持ち帰った戦利品のように歓迎できるものではなかった。
ワトフォードは粘り強く、90分間に渡ってユナイテッドの決定機を防ぎきって貴重な勝ち点1を獲得すると同時に、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すユナイテッドの勢いに水を差すことになった。
前半:ブルーノがチームをリード
ハリー・マグワイアをベンチに置き、ブルーノ・フェルナンデスがキャプテンの役割を担った。ユナイテッドでの50ゴール目を目指したブルーノは、その存在感を発揮。キャプテンという役割に刺激を受けたフェルナンデスは、30分以内に50ゴールの大台に乗ると思われた。また、チームのチャンスを演出し続けた。
4分にクリスチアーノ・ロナウドが最初のシュートを放つ。ネマニャ・マティッチとアンソニー・エランガが繋いでロナウドが右足でシュートを放つも、ポストを直撃。
その後、ブルーノが主役となる。9分、ブルーノはワトフォードのディフェンスを2度かわして、ペナルティボックス内でロナウドに当たるシュートを放つ。その3分後、ロナウドとエランガを経由してフェルナンデスにボールが渡る。ゴール確実と思われた絶好のチャンスだったが、元ユナイテッドのGKベン・フォスターに至近距離からのシュートを止められた。
15分、ロナウドのゴールはオフサイドの判定となり、その後、ブルーノが再びホーネッツに襲いかかる。ポール・ポグバのクロスに合わせるようにディフェンスの前に飛び出すが、ボレーシュートはわずかに枠を外れる。
27分、ロナウドがボックス内で待ち構えるフェルナンデスにクロスを送るが、ヘディングシュートも枠の上に外れる。37分、ポグバに対するサミルのファウルで、フリーキックを獲得。ブルーノとロナウドにフリーキックを任されたアレックス・テレスが直接ゴールを狙うも、このシュートはわずかに枠を外れた。
42分、エランガが元ユナイテッドのクレイグ・キャスカートと接触した際にPKを求める声が大きくなったが、ケビン・フレンド主審はマティッチの訴えを退け、ハーフタイムを知らせる笛が鳴らされた。
後半 - ユナイテッドはチャンスをものにできず
前半、ワトフォードはほとんどゴールを割ることができなかったが、後半開始早々、サミルがコーナーから惜しいヘッドを放ち、ゴールに迫った。55分、ロナウドがハサン・カマラのチャレンジに倒れ、PKのアピールをする場面もあったが認められない。VARもこのシーンを検証した結果、問題視しなかった。
61分にはロナウドがシュートもエランガに当たってしまう。67分にはフェルナンドのクロスがロナウドの胸に当たってゴールになりそうだったが、GKの好守に阻まれた。その直後にも、アーロン・ワン=ビサカがヘディングシュートを放ったが、枠を外れた。
90分に交代出場のジェイドン・サンチョが放ったシュートはクロスバーを越え、ロスタイムに見られたフェルナンデスのロングシュートも決まらない。
後半追加タイムにはワトフォードが攻撃の形を作り、イスマイラ・サールが強烈な一撃を放つも、ダビド・デ・ヘアが抑えて試合終了となった。
試合情報
ユナイテッド:デ・ヘア;ワン・ビサカ、リンデロフ、ヴァランヌ、テレス(73分にショート交代);マティッチ(73分にラッシュフォードと交代)、フェルナンデス(C)、フレッド(62分にサンチョと交代);エランガ、ロナウド、ポグバ
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、ダロト、ジョーンズ、マグワイア、マタ、リンガード
ワトフォード:フォスター;エンガキア(62分にカバセレと交代)、キャスカート、サミル、カマラ;ルーザ、シソコ(C)、ルザ、クレヴァリー(80分にクツカと交代);サール、デニス、キング(62分にセマと交代)
出場機会のなかったサブ:バッハマン、トロースト=エコング、ジョアン・ペドロ、マジーナ、エルナンデス、カイェンベ