レッズ

データが示したハードワークの成果

Optaデータによると、マンチェスター・ユナイテッドが4-0で勝利をおさめた日曜のプレミアリーグ開幕戦で、ユナイテッドはチェルシーよりも長い距離をカバーしていたことがわかった。これはオーレ・グンナー・スールシャール監督にとっても朗報だ。

スールシャール監督は今シーズン、より体力的にフィットしていて戦闘力のあるチーム作りをすることを目指している。昨シーズンは、終盤に体力的な衰えがあったことが結果に影響したと痛感したからだ。

そのため、プレシーズンには、定期的に2部練習を行うなど徹底したフィジカルトレーニングを敢行。その成果は、オーストラリア、アジア、ヨーロッパでのプレシーズンマッチの結果にも表れていたが、インパクトがより顕著だったのはやはり、日曜の開幕戦だ。

2019-20シーズンの初戦で、オールドライバル、チェルシーにユナイテッドは4-0で快勝した。もっとも、ボールポゼッションやシュート数ではチェルシーが勝っていただけに4点差は酷ではあったが、それでもユナイテッドが価値ある勝者だったことに変わりはない。なにより、豊富な運動量と決定力の高さの賜物だった。

Optaデータによれば、ユナイテッドはこの試合で107.89kmを走っていた。一方チェルシーは106.63kmだ。

スールシャールは、この方向性で進んでいけば、さらに向上できるという手応えを得た。

「まだ発展途上ではあるが、選手たちは7月1日、いやそれ以前から見事だった。我々が理想とするフィットネス状態で(休暇から)戻ってきてくれた。

まだ始まりにすぎないし、これから連携なども煮詰めていくが、よりお互いを理解して、ともにプレーし、自分たちはチームなんだということを披露する機会があれば、より進歩してゆける」

次の試合は月曜のウルヴァーハンプトン戦と、フィクスチャーに余裕があるため、指揮官はさらにハードなトレーニング・セッションを行う予定だ。

「これまでの6週間でやってきたことに、さらに上積みしていく必要がある。ここからの3週間は週に1試合のペースなので、フルに1週間を活用できる。より密度の濃い戦術練習やフィジカルトレーニングを行うチャンスだ」

クラブリポーター、スチュワート・ガードナーの分析

パースでのプレシーズン合宿でのこと。日が暮れようかという時間に、スワンリバーを望むホテルの窓からWACAトレーニングセンターのほうを眺めると、いつも夜間灯が照っているのが見えた。それはすなわち、ユナイテッドの選手たちがその日2回目のトレーニングを行っている証だった。西オーストラリア州での10日間の合宿中、彼らは毎日2部練習を行っていた。

オーレが体力的によりフィットしたチームを作りたいと考えていたことは明らかだった。そしてその成果が見られたのが、日曜のオールド・トラッフォードだ。90分間、少しも手をゆるめることなく、レッズの選手たちは相手にプレスをかけ続けた。そして試合が進むにつれて強さを増し、結果的にチェルシーを下した。

2点を決めたマーカス・ラッシュフォードは私にこう言った。フィットネスレベルが向上したのは大きい、と。「100%そうだと言える。そして全員が同じように感じている。プレシーズンの間に、選手全員がフィットネスレベルを上げることができた。体力的に万全な状態でシーズンのスタートを切ることができるのは、理想的な状態だ。だけど、それに加えてボールプレーの質を上げるなど、もっともっとできることがある。幸先の良いシーズンのスタートを切れたけれど、まだまだ向上できる点はある」

そしてそれは、この試合の後、ユナイテッドのロッカールームから発信されていたメッセージだ。「ユナイテッドはさらに向上できる」。2019年の、オールド・トラッフォードで最初の4点ゲームが開幕戦、というのは、シーズンをスタートする上で幸先がいい。しかしパフォーマンス自体はまだまだ上げてゆけると全員が感じている。

ハリー・マグワイアの落ちついたプレーや、タックルを純粋に愛するアーロン・ワン・ビサカのエネルギーに満ち溢れたプレーを見る限り、ユナイテッドは今シーズン、ディフェンス面でかなり進歩しそうだという手応えを感じた。一方で若手が担う攻撃陣は、どの対戦相手にとっても脅威となることだろう。

若手の攻撃陣といえば、ダン・ジェームズはこの試合で素晴らしい経験をした。彼が初ゴールを決めたあとに感情を爆発させて喜んでいた姿を、オールド・トラッフォードにいた人は目にしたことと思うが、彼の家族もきっと、誇らしく思っていたはずだ。

スタジアムがあのような活気に包まれたのも久しぶりのこと。ユナイテッドはパーフェクトなシーズンのスタートを切った。しかしまだ始まりにすぎない。ここからさらに険しい挑戦が待っている。しかし今のところは、見ていて面白いと感じられるこのチームを、存分に楽しんでいたい。

 

オピニオンは著者の個人的な意見であり、マンチェスター・ユナイテッドの意見を反映したものではありません。


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