ユナイテッド

マタが考えるプレミアのアイコン、エレーラ&ハギス

火曜日 14 4月 2020 04:13

フアン・マタが、世界中のサポーターから寄せられた質問に、真摯に答えてくれた。

先週月曜日に公開されたパート1では、ブルーノ・フェルナンデス、彼が経営するレストランメニュー、現役最後をレアル・オビエドでプレーするかどうかなどについて答えてくれた。

今回は、プレミアリーグ史上最高の選手、ユナイテッドでのベストフレンド、昨年の夏に退団したアンデル・エレーラなどに関する質問が寄せられた。

マタがファンの質問にアンサー

 記事

フアン・マタが、世界中のマンチェスター・ユナイテッドファンから寄せられた質問に答えた。

次の質問は、ややトリッキーです。UKのディーン・ヘリントンから。「プレミアリーグ史上最高の選手は?」
プレミアリーグで最高の選手・・・彼とは一緒にプレーするのも、対戦するのも好きだったけれど、エデン・アザールかな。何年もの間、彼はリーグでベストな存在だった。彼だけで試合に勝てるからね。以前は一緒にトレーニングしていて、彼の才能はわかっている。レアル・マドリーでは、ケガも重なって不運な時間を過ごしているけれど、ケガが治って、フィットな状態に戻れば、彼の本当のレベルがわかる。彼以外にもたくさんいるよ。プレミアリーグの歴史を考えれば、元チームメートのウェイン・ルーニーはトップクラスに挙げないといけない。ライアン・ギグス、ポール・スコールズもね。それに、チェルシー時代のチームメートから挙げれば、(フランク)ランパード、(ジョン)テリー、(ディディエ)ドログバ。1人だけ選ぶのは難しい。

それでは、南アフリカのアンドレ・ピータースからの質問です。「好調な時にメンバーから外れた時、どう対応している?」
監督にとって、メンバーを選ぶ決断を下すのは簡単ではない。それは、選手にとっても同じ。たくさんプレーできていると嬉しいし、チームにとって大事な存在と思える。良いパフォーマンスができれば、それが支えにもなる。メンバーから外れた時には、対応しないといけないことが2つある。まずは、現状に対処して諦めないことと、いつでもプレーできる準備を整えておくこと。2つ目は、プレーするだけではなく、トップレベルを目指すこと。自分がファーストチョイスではない時には、簡単なことではないんだ。監督の判断に関係なく、これら2つを乗り越えないといけない。自分にコントロールできるのは、パフォーマンス、姿勢、振る舞いだけ。それができれば、以前より良いプレーをできるチャンスに繋がるし、監督も評価してくれてメンバーに加えてくれるようになる。

同じような質問が寄せられているのですが、UKのマーガレット・ボスワースからの質問です。「ユナイテッドでのお気に入りのゴールは? そして、その理由は?」
同じ答えになってしまうから、ファンの皆にも飽きられるかもしれない。そうではないと願うけれどね! やっぱり、アンフィールドでのバイシクルキック。まだ5年前かな。それでも、僕の中では非常に大きい瞬間で、ファンの皆の方が印象に残っているみたいだね。ファンと交流する時、ソーシャルメディアでメッセージをもらう時、トレーニンググラウンドで交流したり、オールド・トラッフォードで交流する時、あのゴールのことを言われる。クリスタル・パレスとのFAカップ決勝で決めたゴールも印象深い。チームが負けていて、僕がゴールを決めて追いついて、ジェシー(リンガード)の得点で優勝できた。ただ、1つだけ選ぶのなら、アンフィールドでのゴールだね。

同じ答えになってしまうかもしれないですが、コソボのエロリンドからの質問です。「ユナイテッドでのベストモーメントは?」
デビュー。あの瞬間は、いつ思い出しても嬉しい。オーレ(グンナー・スールシャール)がカーディフの監督だったんだ。それに、スウェーデンでのヨーロッパリーグ優勝。あの時の優勝は、非常に特別だった。試合の数時間前にマンチェスターでテロ攻撃が起こって、街のためにも勝つことが大事だった。アンフィールドでの試合もそうだし、FAカップ決勝も、コミュニティーシールドも。たくさんあるよ。これからもっと、そういう瞬間を増やしたい。

フアン・マタ 言う

ユナイテッドでの親友は、ダビド。ダビド・デ・ヘア。クラブで一緒にプレーする前から友人だったからね。アンデルも大切な友人。今は離れているけれどね。

こちらは、サラ・ラングリーからの質問です。「マンチェスター・ユナイテッドで目撃した中で、チームメートによる一番のイタズラは?」
一番のイタズラかぁ・・・ちょっと思い出してみるね!

難しい質問ですね。
いろんなタイプのイタズラ、悪ふざけがあるからね。例えば、僕たちはドレッシングルームの目の前の駐車場に車を停車しているんだけれど、鍵をかけ忘れた車があると、荷物を全部外に出されて、水の入ったボトルやボール、枕が投げ込まれることもある。それか、服とか、そういうものを車に入れられることもあるよ。ただ、そこまで酷いイタズラではないよね? たまに、氷水が入ったバスタブに放り込まれる選手もいるね。何かしでかしたり、練習での実戦形式で負けた選手なんかを、2、3人がかりで氷水が入ったバスタブに放り込む。他にも思い出そうとしているんだけれどね。リオ(ファーディナンド)が在籍した時には絶対に何かあったはず。彼はジョークが大好きだったからね。ズラタン(イブラヒモヴィッチ)も何かしたかもしれない。思い出すにはもう少し時間が必要かな。

UKのリンダからの質問です。「ユナイテッドでの親友は?」
ユナイテッドでの親友は、ダビド。ダビド・デ・ヘア。クラブで一緒にプレーする前から友人だったからね。アンデルも大切な友人。今は離れているけれどね。長年一緒にやっているフィル・ジョーンズもだし、今は期限付き移籍しているクリス・スモーリングも本当に性格が良い。用具係の人も、シェフも、マイクも、理学療法士もチームドクターもかな。選手に限った話ではなくて、日々一緒に時間を過ごしている人も含まれる。素晴らしい人たちばかりで、チームの成功に貢献してくれている。ユナイテッドで出会えた人は良い人ばかり。チームメートとしての関係性だけではなくて、友情も築ける方がより良い。

アンデルについて話が出たので、エチオピアのイスラエルのからの質問です。「アンデル・エレーラとプレーできなくて寂しい?」
そうだね、寂しさを感じているよ。ピッチ上でだけではなくて、ドレッシングルーム、普段の生活でもね。僕たちは同じ地区に住んでいて、練習後にランチやディナーを一緒に食べたり、フットボールの試合も一緒に見ていた。だから、もちろん寂しいよ。彼はとても大切な友人。今も頻繁に連絡を取っていて、パリで楽しくやっているよ。フットボールに対して共通理解を持つ選手とのプレーは楽しい。今だと、ブルーノ(フェルナンデス)がそうかな。彼らのような選手とプレーできなくなると、寂しい。

フアン・マタ 言う

今も頻繁に連絡を取っている。フットボールに対して共通理解を持つ選手とのプレーは楽しい。今だと、ブルーノ(フェルナンデス)がそうかな。

スペインのサイードからの質問です。「自宅待機中の食事は、自炊?」
そうそう、料理しているんだ。この期間中に学んでいることだね。シリーズものの映画を見たり、読書したり、家の整理をしているよ。これまでは時間が取れなかったことをね。このボックスをどうしようかとか、洋服ダンスの整理とか。頻繁にガールフレンドと料理をしているんだ。勉強中だけれど、楽しい。焦らずに色々とやれるとリラックスできるし、セラピー効果もある。料理はしているよ。

この現状に関して、モーリーンからの質問です。「難しい状況の中で、UKとスペインにいる家族は、対応できている?」
家族は元気だよ。ありがとう。気にかけてくれてありがとう。スペインの状況は厳しい。日々悪化しているようにも見える。ピークに達して、次に向かいたいね。家族も友人も大丈夫。これはとても幸運なことで、恵まれている。UKにいる僕も大丈夫。皆にも安全に過ごしてもらいたいし、お年寄りや、お互いを気にかけてもらいたい。今は、それが重要。

UKのジョージからの質問です。「幼い頃に影響を受けた存在は?」
父が元プロフットボール選手で、練習や試合を見た記憶がある。父から色々と吸収しようとしていたんだ。父から受けた影響は大きい。母方の祖父からも影響を受けた。僕だけではなくて、家族全員がね。プロ選手ではなかったけれど、ストライカーとして優れていたと言っていて、たくさんゴールも決めたらしいよ。本当かどうかわからないけれど、僕のキャリア、これまでの試合、チーム、色々と含めて、祖父は孫である僕を誇りに思ってくれている。フットボール選手としてのキャリアを重ねていて、家族と友人を幸せにできているのはポジティブなことの一つ。自分だけが幸せになるのではなくてね。祖父からも刺激を受けたし、父と母、姉からもね。

あと少しだけ聞かせてください。リチャード・フェントンからの質問です。「経験豊富な選手として、もし18歳のマタがオーレが率いるエキサイティングなチームで台頭する一人だとしたら、どういうアドバイスを送る?」
自分自身、それから同じ境遇の選手に言うことがあるとすれば、急がなくて良いということかな。プロセス、自分の成長を信じること。そして、どんな時も自分の力を信じること。これまでに言ったような試練には必ず直面する。それでもメンバーには加われる。心と肉体を安定させるため、プロ選手に求められる行動を取らないといけない。フラストレーションにも対応しないといけない。自分自身には、アカデミー時代を忘れないこと、今があるのはその時期があったからということ、そしてプロフェッショナルになる必要がある、と言うだろうね。変わるべきではないんだ。以前と同じことを続けるべき。そのおかげで今の自分や成功があるわけだからね。以前と同じようにプレーして、ピッチでのプレーを楽しむように言う。考え過ぎず、ただプレーすれば良い。自分を表現することが、ベストな自分を引き出す方法。それ以外のことは監督やチームにも関係してくる。ただ、全て上手くいくと思えばいい。

フアン・マタ 言う

父が元プロフットボール選手で、受けた影響は大きい。祖父からも影響を受けた。僕だけではなくて、家族全員がね。

アメリカのコリンからの質問です。「フットボール愛、これまでの成功において、家族が担ってきた役割は?」
とても大事な役割を担っているよ。これは選手全員に言えることで、家族だけではなく、本当のことを伝えてくれる存在が周りにいるのが大事。特に順風満帆な時期には、本当のことを言わず、耳障りの良いことしか言わない人たちが現れる。本当のこと、本音を伝えてくれて、自分を気にかけてくれる人に囲まれることは、本当に大切。選手としての自分だけではなくて、人としての自分を気にかけてくれる存在がね。僕にとって、そういう存在は本当に大切。友人、ガールフレンドたちがいなかったら、今の僕はない。

フィンランドのクリスタからの質問です。「フィンランドに行ったことはある?」
一度もないんだよ。行ってみたいね。

冒頭に食べ物について聞きましたが、最後も食べ物関連の質問にしましょう。2012年のオリンピックでグラスゴーに滞在した時、アイアンブルー(スコットランドでの人気飲料)とハギス(羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理)を試した?
覚えていないな。

きっと食べたのではないかと思います。
そうだね。ただ、食べたとしたら覚えていると思うんだ。

そうですね。思い出すはずです。
記憶にないんだ。ごめん。今度トライしないとね!

おそらく試したことがないのでしょうが、メニューに加えてみてはどうでしょう! 全ての質問に答えてくれてありがとうございました、フアン。時間を作ってくれて感謝しています。近い将来、再会できるのを楽しみにしています。
ノープロブレム。皆の顔を見れて良かった。安全に過ごしてね。

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