エヴア

エヴラ「ユナイテッドは家族」

マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、パトリス・エブラはここ最近の試合やイベントに登場するなど、多忙に活動している。

木曜、エヴラはAonトレーニング・コンプレックスでダニエル・ジェームズに8月の月間MVP賞を授与した。その後この4日で2度、リー・スポーツ・ビレッジに姿を現している。1度目はニール・ウッド率いるU-23チームのフルアム戦を視察、そして2度目は女子チームのアーセナル戦を観るためだ。

その機会を利用して、プレミアリーグで5度のタイトルを獲得した彼に、クラブを訪れた際のことについてや、現監督のオーレ・グンナー・スールシャールとともにプレーしていた現役時代の思い出について聞いた。

ここ最近のユナイテッド絡みの活動について教えてくれる?
ここに来るときはコーチング・ライセンスのためであることが多いけれど、それ以外にもちょくちょく来ているんだ。ここに来ることは、自分にとっては家に帰ってくるようなものだからね。いまでもここが大好きだし、シェフや掃除の人たちなど昔から知っている顔に会えるのもたまらない。今回は5日間滞在して土曜に発つのだけれど、思う存分楽しんでるよ。この場所を自分の家のように感じられるなんて、自分はなんて恵まれているのだろう、と思う。

エヴラ
アーセナル戦に挑む女子チームとジョークを言って笑いあうエヴラ

ここではいろいろなチームを訪ねているようだね。
いまU18チームのもとでコーチの資格をとっているところなんだ。そこでニール(ライアン)、コリン(リトル)や彼らのスタッフと一緒にやっているんだけれど、それ以外にもあちこちに顔を出している。妻に「これからの2週間はマンチェスター・ユナイテッドが僕の奥さんだ」って言いたいくらい(笑)、この2週間を充実させようと思っていて、U16のトレーニングセッションを任せてもらったり、U18やU23、それからファーストチームや昨日の夜は女子チームの試合も見学した。私はこのクラブが大好きで、いまだに情熱を傾けている。マンチェスター・ユナイテッドでプレーするということの価値は、ピッチの上で死ねるということだ。そこには年齢や性別は関係ない。誰に対してもそのメッセージは同じだ。我々はまたトップに返り咲かなければならない。将来のため、新たなジェネレーションのためにね。それはファーストチームに関してだけじゃない。だからここではいろいろな場所に顔を出している。メインの理由はコーチライセンスだけれど、それ以上に、自分の家族であるこのクラブの人たちとともに過ごしたいからだ。

U23のフルアム戦で決勝点が決まった時は、拳を天に突き上げて喜んでいたね。君はまったく情熱を失っていない。
失えるはずがない。なぜなら本物だから。ひとつのクラブを心底愛していたら、たとえどのカテゴリーでプレーしていようとも、情熱の炎が燃え盛る。そして試合に負けたら、狂いそうになる。この愛情は制御不能だよ。これがマンチェスター・ユナイテッドのDNAってやつだ。

話をファーストチームに戻そう。オーレがレッズを率いるという夢のようなポジションについたことについては?
ものすごく嬉しかった。なぜだかわかる?私は常々言っていたんだ。ユナイテッドを率いるには、このクラブのことを完全に理解し、このクラブの真価に敬意を払う必要がある、と。オーレ以前の監督たちを批判するつもりはない。ただ、いまロッカールームに足を踏み入れると、みんなが笑顔でポジティブなんだ。我々は自分たちの弱味も知っている。けれどその上で懸命に努力している。それを外から見て批判するのは簡単なことだけれど、内側にいると、別のものが見える。僕たちには明るい未来が見える。そのことに関しては絶対の自信がある。オーレのことは大好きだ。彼についてはちょっとしたエピソードがある。ある試合で、僕らは2人ともサブだった。オーレに話しかけたら、彼に言われたんだ。「パトリス、いまは試合に集中しているから」ってね。サブである選手にとって、それは素晴らしい姿勢だ。サブが試合の流れを変えることがある。でもそのためには、試合をじっくり観察しておく必要があるんだ。そしてオーレはいつもそれを実践していた。だから、交代でピッチに上がると、彼はセンターバックを打ちのめした。すでに彼の弱点を知り尽くしていたからだ。それでいてオーレは常に謙虚さを忘れない。そんな彼を、僕はいつまでだってサポートする。そしてみんなが彼をサポートする必要がある。オーレを失望させてはならない。最後の最後まで、僕らは彼らの味方であり続けるんだ。

動画
エヴラ
ユナイテッド愛を語るエヴラ

オーレの中にはユナイテッドのDNAが流れている。そしてこのクラブを知り尽くす人物に囲まれている。そんな彼と一緒にプレーするのはどんな感じだったのだろうか?
彼のおかげで、私はチャピオンズリーグ初ゴールを挙げることができた。私が右サイドから突破したとき、彼がパスをくれて初ゴールをお膳立てしてくれたんだ。最高の気分だった。オーレはものすごく頭が切れる。私がゴールキーパーに向かっていくときはいつも、彼は相手をトリッキーなプレーで引っかけたり、何かやってくれる。それに彼はものすごくプロ意識も高い。私が打ち身を負ったときのことだ。マッサージ台に横になっていたらドクターが「パトリス、明日は試合があるから、今日は練習は控えたほうがいい。また打ち身を負うと良くないからね」と言った。それは金曜のことで、ポール・スコールスも際どい状況だったけれど、スパイクを履いて外に出て行った。そのあとライアン・ギグスは背中のストレッチを始めた。それからギャリー・ネヴィルもだ。その時思った。こんな恐竜みたいな奴らがトレーニングに出て行こうとしているときに、自分は休んでなんかいられない、と。急いでスパイクを履いて、ベッドから飛び降りた。ドクターは俺を制した。「だめだ、トレーニングしちゃいけない」けれど俺はそれを押し切ってトレーニングに向かった。幸いそこでは打ち身を負うこともなく、翌日の試合でプレーすることができたのさ。

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