スタッツが示すユナイテッドアカデミーのインパクト
今週の月曜にマーカス・ラッシュフォードがマンチェスター・ユナイテッドと新契約を結んだことが発表されると。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、21歳のラッシュフォードを「マーカスは、ユナイテッドのアカデミーが発掘したタレントの好例」と称えた。
真のクラブレジェンドであり、元ユナイテッドリザーブチーム監督を務めたスールシャール監督は、若手の育成を高く評価している。それは、監督のプランに多くの生え抜き選手が含まれていることからもわかる。
アカデミー出身の選手が、ファーストチームにどれだけインパクトを与えているかを調べた。
マーカスは、ユナイテッドのアカデミーが発掘したタレントの好例であり、彼のここまでの成長ぶりは、彼がマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることの意義を理解していることを表している。
新記録
ユナイテッドは、2018-19プレミアリーグで65ゴールを記録したのだが、その内30ゴールをアカデミー出身の5選手がマーク。割合にすると、実に46%に相当する。
これは、92年組がファーストチームに定着した1995-96シーズンに記録した41%を上回り、プレミアリーグ時代でのクラブ記録だ。
ゴール数の詳細は以下。
アカデミー出身選手がプレミアリーグの試合で決めたゴールの割合
1: 2018-19|65ゴール中30ゴールをアカデミー出身者が記録=46.15%
2: 1995-96|73ゴール中30ゴールをアカデミー出身者が記録=41.10%
3: 1997-98|73ゴール中29ゴールをアカデミー出身者が記録=39.73%
4: 2002-03|74ゴール中29ゴールをアカデミー出身者が記録=39.19%
5: 1992-92|67ゴール中24ゴールをアカデミー出身者が記録=35.82%
2018-19シーズンのプレミアリーグ でアカデミー出身者が決めたゴール数
ポール・ポグバ=13
マーカス・ラッシュフォード=10
ジェシー・リンガード=4
スコット・マクトミネイ=2
アンドレアス・ペレイラ=1
若手にチャンスを与える
今週初めに行なわれたプレシーズン初の練習には、多くのアカデミー出身選手が参加した。
2018-19シーズンはアストン・ヴィラに期限付き移籍していたアクセル・トゥアンゼベも参加し、素晴らしいパフォーマンスを披露した。
こうなると、いったい若手の中から誰がツアー2019のメンバーに加わるかが楽しみになる。チームは、7月7日(日)にオーストラリアに向けて出発する予定だ。
監督は、若い選手が中心のチームを作るプランを明言。今夏は21歳のダニエル・ジェームズとアーロン・ワン・ビサカを獲得し、それを実現させている。
かつて、サー・マット・バズビーはこんなことを語っていた。優秀なら、成熟している、と。