ユナイテッド

トッテナム 0-1 ユナイテッド

日曜日 13 1月 2019 18:30

マンチェスター・ユナイテッドは、日曜にウェンブリーで行なわれたトッテナム・ホットスパー戦に1-0で勝利した。そして、オーレ・グンナー・スールシャールが、クラブ史にその名を刻んだ。

暫定監督としてチームを率いているスールシャールは、クラブ史上初となる就任から6連勝を達成。チームもトップ4との差を縮めることに成功した。

勝敗を分けたポイントは、前半の終盤に訪れた。マーカス・ラッシュフォードがウーゴ・ロリスの守るゴールをこじ開け、ユナイテッドが勝ち点3を獲得。今節は、ダビド・デ・ヘアが信じられないセーブを連続して成功させた試合としても、記憶に残るだろう。

ユナイテッドは、8日前に行なわれたレディングとのFAカップ戦から9選手を変更。2-0で勝利したニューカッスルとのプレミアリーグ前節からは2選手を変更して臨んだ。

マーカス・ラッシュフォードのゴールで1-0に

レディング戦に出場した選手で今節も起用されたのは、フィル・ジョーンズとアシュリー・ヤングのみ。ヤングは、ニューカッスル戦に出場したアントニオ・バレンシアに代わって出場した。ニューカッスル戦からの変更は、ジェシー・リンガードがフアン・マタに代わって先発に起用された。

ウェンブリーでの一戦は、試合開始から両チームが攻撃的なプレーを見せた中、ユナイテッドが20分までに優勢に進めた。

前線の3選手がスパーズのセンターバック、ヤン・フェルトンゲンとトビー・アルデルヴァイレルトに繰り返し襲いかかり、2人を苦しめた。

しかしながら、最初に決定的なチャンスを作ったのは、ホームのトッテナムだった。ソン・フンミンが自陣からボールを持って上がり、ユナイテッドの守備陣が敷いた守りを突破。中央に折り返したボールをハリー・ウィンクスがペナルティエリア内でシュートまで持ち込んだが、デ・ヘアが防いだ。

その直後には、ユナイテッドにも先制のチャンスが。ポール・ポグバの完璧なパスを受けたアンデル・エレーラがボックス右側でボールを受けると、パスを受け取ったヤングがファーサイドにクロスを上げ、リンガードの足元にボールが転がるも、シュートはワイドに流れる。

その後ラッシュフォードが、カウンターアタックからロリスめがけてシュートを放つも、フランス代表GKに阻まれてしまう。

ラッシュフォードは、その後もスパーズDFに難題を与え続けた。そして、ネマニャ・マティッチからのスルーパスを受けたものの、オフサイドと判定されてしまう。

トッテナムGKのロリスも落ち着いていられない時間帯が続き、18分には同胞のアントニー・マルシャルのシュートを阻止。

30分あたりには、ハリー・ケインのゴールでトッテナムが均衡を破ったかと思われた。しかし、キーラン・トリッピアーからのクロスをデレ・アリを経由してボールを受けたケインがオフサイドポジションだったため、この得点は認められなかった。

反対に、再三に渡ってチャンスを作ってきたユナイテッドが違いを生み出す展開に発展し、ラッシュフォードのゴールで先制に成功する。その得点をお膳立てしたのは、ポグバだった。右サイドにボールを蹴ってラッシュフォードを解き放つと、難しい角度ながら10番が左コーナーにシュートを決め、ついに試合が動く。

中盤を圧倒したポール・ポグバ

後半より忙しない対応を迫られたGKは、デ・ヘアの方だった。まずはフンミンのシュートに対応後、ケインのシュートを足で弾き返し、アリのヘディングにはダイビングセーブで対応。

それでも、ロリスもユナイテッドの攻撃を素晴らしいセーブで防ぐ場面も見られた。53分にはポグバのヘディング、その数分後には再びポグバのシュートがディフレクトしたボールをアクロバティックな動きで防いだ。

前半と同様に両チームが攻守を切り替える展開となった後半は、60分を迎える前にケインのヘディングで同点に追いつかれるところだった。そしてトリッピアーのクロスがエリク・ラメラの肩口に当たるも、ボールは枠の外に流れた。

トッテナムが分厚い攻撃を仕掛けた中、デ・ヘアは、世界最高GKとしての実力を改めて証明したと言っていいだろう。65分には、ケインからのパスを受けたアリのシュートを足で防ぎ、失点を阻止。

試合後ファンの声援に応えるオーレ

その5分後、ケインのフリーキックからアルデルヴァイレルトにゴール前でボールに触れられるも、再び足で弾き返す。

その後もデ・ヘアのファインセーブは続き、アリがボックス内で放ったサイドフットによるシュートを止め、ケインのシュートも防いだ。

ホームのトッテナムは、ユナイテッドにプレッシャーをかけ続けたものの、守備陣が見事なプレーで失点を許さない。89分には、フェルナンド・ジョレンテが最終ラインを突破しても、最後の砦デ・ヘアがゴールを許さず。トッテナムは、終了直前ケインへのボールを通そうとするが、距離が合わず。そして、ユナイテッドが非常に大きな勝ち点3を獲得した。

試合情報

トッテナム:ロリス(c)、トリッピアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、デイヴィス、ウィンクス(80分にジョレンテと交代)、シソコ(42分にラメラと交代)、エリクセン、アリ、ソン、ケイン

出場機会のなかったサブ:ガッサニーガ、ローズ、サンチェス、フォイス、スキップ

イエローカード:アリ

ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(c)、リンデロフ、ジョーンズ、ショー、マティッチ、エレーラ、ポグバ(90分にマクトミネイと交代)、リンガード(83分にダロトと交代)、ラッシュフォード、マルシャル(73分にルカクと交代)

出場機会のなかったサブ:ロメロ、アンドレアス、フレッジ、マタ

イエローカード:エレーラ、ポグバ

得点:ラッシュフォード(44分)

主審:マイク・ディーン

観衆:8万62人