マラシア

マラシア「世界のトップ選手とプレーできるのは最高だ」

火曜日 06 9月 2022 12:55

マンチェスター・ユナイテッドの左サイドバック、タイレル・マラシアは、世界屈指の選手たちと一緒にプレーすることを楽しんでいる。

今夏、フェイエノールトから移籍してきたマラシアは、守備の重要な戦力として先発メンバーに定着。その粘り強いタックルとほがらかな人柄で、すでにファンを魅了している。

日曜に行われたアーセナルとの試合を前に、23歳のマラシアは独占インタビューで、彼のキャリアの原点や、オランダでの経験がいかに彼をサッカー選手として成長させたかについて語ってくれた。

タイレル、君のサッカー人生の始まりについて聞かせてほしい。ロッテルダムで育ったということだけれど、どのような環境で育ち、どのようにしてサッカーに興味を持つようになったのだろうか?

父がサッカーをしていたので、僕もサッカーをやっていたんだ。キックボクシングも少しやっていて、最終的にサッカーを選んだ。6歳の時だったかな、父もプレーしていたアマチュアクラブで始めたのが始まりだ。

それ以前からストリートでプレーしたりも?

そうだね、ロッテルダムの南の方のストリートでずっとプレーしていたよ。ストリートでプレーするのは大好きだったな。

そのことが、選手としての自分を形成する上で役立った?

いつも年上の選手とプレーしていたから、より強く、より速く、よりテクニックを駆使しなければならなかった。だからとても役に立ったよ。

フェイエノールトに入団したのはいつ?

フェイエノールトに入ったのは、8歳くらいのときだったと思う。友達と一緒に行って、テストに参加したんだ。それで選ばれて。たしか300~400人の中から、僕とあと2~3人が選ばれたと思う。

「エヴラと比較されるなんて光栄だ」 動画

「エヴラと比較されるなんて光栄だ」

タイレル・マラシアが、パトリス・エヴラやディフェンスに賭ける情熱、ルーク・ショー、リサンドロ・マルティネスなどについて語ってくれた。

ロッテルダム出身ということは、フェイエノールトのファンとして育ったのだろうか?そのクラブで選ばれて、昇格していったときの気持ちは?

最初のうちはただサッカーがしたい、という一心だった。でも、年齢を重ねるにつれて、物事がいかに大きく変化していくかを実感するようになった。とくに最初の契約を結んだときはそんな感じだった。それからはトップチームでプレーすることが夢になって、それが実現したんだ。

トップチームでの生活はどう感じた?ファンとの関係は?ロッテルダム出身の選手ということで、ファンとのつながりは深かったのだろうか?

イエス、イエス、イエス。チャンピオンズリーグ(ナポリ戦)でデビューできたからよかった。その後、試合に出られるようになって、僕の名前を呼んだりしてくれるようになった。うれしかったよ。

最終的に100試合以上プレーしたフェイエノールトを離れてここに来るのは大変な決断だったのだろうか?

もちろんさ。8歳で入団して、今は23歳だからね。去るのは辛かった。でも、自分の気持ちとしては、新しい一歩を踏み出さなければならないと感じていた。だから今ここにいる。

ディフェンダーとしての自分をどのように表現する?

僕はエネルギーが満タンだ。ディフェンスが得意で、攻撃も好き。スピードがあって、強くて、試合が大好きだ。

最初にインタビューしたとき、パトリス・エヴラを尊敬する選手の一人に挙げていたね。

そうなんだ。彼は僕が尊敬している選手だよ。

彼のどんなところが好き?彼のプレーの中で、自分のプレーに取り入れようとしている部分は?

最終的には自分のプレーをするように心がけているけれど、チームに持ち込むエネルギーとか、そういうものはたくさん学びがある。

リヴァプール戦の後、やはりディフェンダーのレジェンドであるリオ・ファーディナンドが君をエブラと比較していた。彼のようなレジェンドから称賛される気分は?

メディアを見ないから、いま初めて知ったよ。彼からそうした賛辞を受けることができたならものすごく光栄だ。

ディフェンスで好きなことは?リヴァプール戦では、コンタクトプレーが好きな一面を垣間見せていたけれど..。

そうだね。ウィンガーやアタッカーにチャレンジするのは大好きだよ。

 
戦い続けた最終ライン 動画

戦い続けた最終ライン

ディオゴ・ダロト、ラファエル・ヴァランヌ、リサンドロ・マルティネス、タイレル・マラシアのプレー集

攻撃面でも魅せてくれた。近年、サイドバックはどんどん攻撃的なポジションになってきている。君自身も、攻撃はサイドバックにとって重要な責任だと感じている?

いや、まずは守備だ。それが一番大事なことで、それが僕たちがディフェンダーである理由だ。でもその後で、最近では攻撃がより重要になってきている。

ユナイテッドに入団してから、トップクラスのディフェンダーたちと一緒に仕事をする機会を得ている。それは君にとってどのようなものなのだろうか?大きな学びが?

世界最高の選手たちと一緒にプレーできるのはいいことだ。ここには素晴らしいディフェンダーがいて、毎日お互いに学んでいる。良い環境だよ。

左サイドバックに関しては、ルーク・ショーとポジションを争っている。同じポジションに優秀な選手がいることは、2人が成長する上で助けになると感じている?

もちろんさ。毎日、お互いに刺激を与えあっているから、毎回のトレーニングや試合ごとに、自分のゲームをステップアップさせなければならないと感じる。もしそうでなければ、監督は別の判断を下すことになる。そしてそれはチームにとっても良いことだ。

リサンドロ・マルティネスと同じ時期に入団したけれど、オランダでプレーしていたこともあって、彼のことは知っていたと思う。入団してからは、お互いについてより知ることができた?

お互いサッカーのことをよく話すし、彼はとてもいい人なんだ。ディフェンダーとしても素晴らしいし、僕たちに良いエネルギーを与えてくれる。リヴァプールとの試合でもそれ���存分に発揮してくれていた。彼と一緒にプレーするのは楽しいよ。

ピッチ上の彼の姿は戦士のようだけれど、ピッチの外でもそうなのだろうか?

いや、もっとおとなしいよ。いつも笑顔でよく喋るけれど、ピッチの外ではそんな感じじゃないよ。

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拡大版ハイライト:ユナイテッド V アーセナル

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彼は、成功を収めるためにどのチームも必要としている、勝者のキャラクターを持った選手だろうか?

もちろんだ。メンタリティーがすべてだよ。そこからすべてが始まる。サッカーを始めたら、まずデュエルに勝つことから始めなければならない。全てを出し切ること。それが僕らに必要なことなんだ。

今週からカゼミーロも加わって一緒に練習している。彼の印象は?

彼は多くのトロフィーを獲得しているし、経験豊富な偉大な選手だ。チームにとても良いものをもたらしてくれているよ。

オールド・トラッフォードに初めて来たとき、君はユースのトーナメントでプレーしていた。でもそのときから、いつかここに戻ってくるだろうと言っていた。その時、なぜそう言ったのだろうか。確信があったから?それともそれを達成するんだという強い気持ちの現れ?

実現したい、という思いはあった。プレミアリーグでプレーしたいとずっと言っていたしね。僕にとってプレミアリーグは一番ビッグで、最高のリーグだ。いつかここでプレーする日が来ると思っていた。

そして今、オールド・トラッフォードでプレーしている。すべて期待していた通りだった?

ああ、素晴らしいよ。ファンも、ピッチも、何もかも。すべてがアメージングだ。

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