ユナイテッドに友人の多いアントニー

ブラジル出身の彼は、同じセレソンのスター選手であるフレッジやカゼミーロと代表でもチームメート。もちろん、アルゼンチン出身のリサンドロ・マルティネスとは、エリック・テン・ハフが率いたアヤックス時代からの友人だ。

この強力な南米勢は、ユナイテッドへの加入が決まれば、アントニーが新しい環境に馴染む上で力になる。

「まず、ここでブラジルの選手に会えて本当にうれしい」と、彼はクラブメディアとの独占インタビューに答えた。「今朝、フレッジにハグをしたし、カゼミーロとは電話で常に連絡を取り合っていたんだ」

「代表でのチームメートである彼らと合流できてうれしい。彼らから多くのことを学びたいと思っている」

「フレッジがクラブのことを教えてくれたので、ここマンチェスター・ユナイテッドで彼らと共に歴史を刻み、同じブラジル人である2人とともに成長し、一緒に築き上げていきたい」

カゼミーロはアントニーと同じく、母国のサンパウロで才能を磨いた。彼らは、選手として歩んできた道のりを誇りに思っている。

「もちろん、僕たちは同じサンパウロのユース出身なんだ。年齢差があるから一緒にプレーしたことはなかったけど、今こうしてドレッシングルームやピッチを共有し、一緒にプレーできることは本当に特別なことだよ」

「サンパウロユースという同じ場所で生まれ、今、この素晴らしいクラブで一緒にプレーしていることを本当にうれしく思っている。やりとりしていた時に伝えあったように、クラブの歴史に自分の名前を刻みたい」

ブラジルとアルゼンチンの間には、国際的なレベルで激しいライバル関係があるかもしれないが、アントニーは、アヤックス時代からのチームメートであるマルティネスと良い関係を築いている。プレミアリーグで順調なスタートを切ったセンターバックは、移籍交渉が続く間、アントニーと連絡を取り続けていた。

「そうだね、彼も常に僕にメッセージを送ってくれていたよ」と、ウィンガーは語る。「僕たちはアヤックスで2年間一緒に過ごしたんだ。とても強い友情を育んできた。彼と彼の家族を尊敬している」

「また一緒に歴史に名を刻むことが出来て嬉しいよ。彼は今日も昨日も僕にメッセージをくれた。僕たちは常に連絡を取り合っていて、彼は僕がフットボールで得た素晴らしい友人。今、僕たちはまた同じチームにやってきた。そして、ここで一緒に偉大なことを成し遂げようと話しているんだ」

「マルティネスにはアルゼンチン流のスタイルがあって、僕もそれをよく知っている。彼のプレーを見ると、モチベーションが上がるんだ。彼の競争心やプレーを見ると、ピッチの上で全身全霊を尽くしていることがわかる。僕も同じ性格で、彼も僕のことをよく知っているし、僕がどういう人間かも知っている。僕は血と汗と涙を流して全力を尽くす。もしケガをしてピッチを去らなければならないとしても、それは問題ない。それが僕の人生であり、仕事だから。マルティネスのことは、間近で見ていてよくわかる。偉大な選手であることは誰もが認めるところで��り、攻撃的なマインドを持っている」