ユナイテッド

ソーシャルメディアボイコット前に選手への誹謗中傷に関する統計を公表

イングランドフットボール界のソーシャルメディアボイコットに先立ち、マンチェスター・ユナイテッドは、選手に対するオンライン誹謗中傷の規模が拡大していることを示す統計を発表した。

ユナイテッドは、選手をはじめとする多くの関係者がオンライン上で受けている継続的かつ持続的な差別的表現への対抗措置として、本日15:00(日本時間23:00)から5月3日(月)23:59(同4日7:59)まで、イングランドの他のチームとともにソーシャルメディアのボイコットを実施する。

このボイコットに伴い、クラブとマンチェスター・ユナイテッドファウンデーションは、Facebook、Twitter、Instagramの公式アカウント活動を停止する。ユナイテッドは、Twitter、Instagram、Facebook上で選手が受けている誹謗中傷のレベルを分析するため、独自の詳細な調査を行った。2019年9月から2021年2月までのオンライン活動を調査し、選手の名前やアカウント名に対して誹謗中傷の有無を確認し、人種差別的、同性愛嫌悪的、罵倒的なコメントを対象とした。

分析の結果、2019年9月以降、クラブの選手に向けられた誹謗中傷が350%増加していることが判明。分析では、すべての誹謗中傷投稿が分類され、報告期間中に当時ユナイテッドでプレーしていた選手を対象とした投稿が3,300件もあった。

レビューの結果、以下のことが判明している。

・これらの投稿の86%は人種差別的なもので、8%は同性愛嫌悪やトランスジェンダーの人や性別二元制に当てはまらない人に対する不寛容、否定的な態度、言動、嫌悪だった。
・誹謗中傷は2021年1月にピークを迎え、選手に対する誹謗中傷投稿が400件以上も記録された。
・人種差別的な投稿の大半は、Nワード(およびその派生語)や絵文字を使用したものだった。
・人種差別的な投稿の大半は、Nワード(およびその派生語)または人種差別的な意図で使用された絵文字(サル、チンパンジー、バナナ、ゴリラ)が含まれていた。

また、ファンもソーシャルメディア上で誹謗中傷の対象になってしまう事例もある。調査では、2020年の夏から急増しているフットボールコミュニティ内でのユーザー間の誹謗中傷に関する問題も取り上げられた。これらの投稿のうち、43%は人種差別的なもので、7%は同性愛嫌悪やトランスジェンダーの人や性別二元制に当てはまらない人に対する不寛容、否定的な態度、言動、嫌悪だった。

多様性のない社会は考えられない動画

グループ・マネージング・ディレクターのリチャード・アーノルドのコメントは、以下の通り。

「私たちはこれまで、“All Red All Equal ”という活動を通じ差別に対するキャンペーンを積極的に行ってきました。しかし、今回の数字は、それにもかかわらず、選手やファンが受ける誹謗中傷レベルが上昇していることを示しています」

「この数字は衝撃的なものでしたが、クラブや選手に関するソーシャルメディア上での会話の0.01%に過ぎないことを忘れてはなりません」

「今週末のボイコットに参加することで、イングランドの他のチームとともに、この問題に光を当てたいと考えています」

ユナイテッドは、4月11日の試合後、トッテナムのソン・フンミン選手をソーシャルメディア上で罵倒し、クラブ規則に違反したとされる6名に対して、クラブ制裁の手続きを開始した。残念ながら、シーズンチケットホルダー3名、オフィシャルメンバー2名、シーズンチケットキャンセル待ち1名に、上訴を前提とした処分が下された。

今回の処分は、様々な面で差別との戦いに取り組むクラブの姿勢を示すものであり、今月初めから始まったユナイテッド反差別キャンペーン「SEE RED」に続くものだ。SEE REDでは、クラブの黒人・アジア人選手の貢献を称え、差別的な行為があれば報告するようファンに呼びかけている活動のこと。またクラブは、ファンが利用可能なオンライン報告システム manutd.com/seered を設置した。ユナイテッドは、プレミアリーグと協力し、寄せられた意見をソーシャルメディアのプラットフォームと関連当局に強く訴えていく。

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