リポート:アタランタ 2-2 ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、クリスチアーノ・ロナウドの見事な2ゴールにより、UEFAチャンピオンズリーグのアタランタ戦で重要な勝ち点を獲得した。
ベルガモで初の一戦は厳しい結果になってしまう可能性が高かった中、ロナウドは前半と後半の追加タイムにワールドクラスの能力を再び発揮し、グループFで重要な引き分けに持ち込むことに成功した。
後半のドラマの前には、12分にスロベニア人FWのヨシプ・イリチッチが先制。しかしユナイテッドも良いプレーを続けていた。
ハーフタイム前には、ロナウドがゴールを決めて同点に追いつき、オーレ・グンナー・スールシャール監督が選手時代にユナイテッドで決めた126ゴール目に追いついた。
55分にはドゥバン・サパタのゴールをマーク。一度はVARによってオフサイドが判定されたが、長時間のチェックの結果、ゴールと認められた。
試合が終盤に差し掛かかり、このまま負けてしまうのではないかと思われたものの、ロナウドがピッチに立っている限り、試合終了まで何が起こるかわからない。そして、"ミスター・チャンピオンズリーグ "の異名を持つ7番が、見事なボレーシュートをゴール下に突き刺し、2-2としたのである。
10月の月間最優秀選手決定
記事クリスチアーノ・ロナウドが2ヵ月連続でクラブ月間最優秀選手賞に選ばれた。
前半 - ロナウドがアタランタの先制点に反応
ユナイテッド は、イタリアでの試合開始からシュート。ベルガモでの一戦まで今季のチャンピオンズリーグの全試合で得点していたロナウドは、20秒以内にシュートを放ったが、ロングシュートはゴールキーパーのムッソがセーブ。
4分には、マーカス・ラッシュフォードがドリブルでボックス内に入りシュートも、これはブロックされる。こぼれ球に反応したポール・ポグバからスコット・マクトミネイのシュートに繋がったが、ディフェンダーにディフレクトしてゴールラインに向かって転がったボールはポストに当たってしまう。
この強力なスタートにもかかわらず、北イタリアで先制したのはホームチームだった。デュバン・サパタが左サイドからイリチッチに低いクロスを上げると、スロベニア出身が強烈なシュートを放つ。流石のダビド・デ・へアでも止められず、ホームのサポーターを熱狂させた。VARが長い時間をかけてチェックした結果、ゴールとして認められた。
これに対して、ロナウドが即座に反応。後方からのボールに食らいつこうとするも、ムッソが回収。その直後、ロナウドからのクロスを受け取ったルーク・ショーがボレーシュートも、ボールはバウンドしてアタランタのゴールの上を越えた。その4分後には、ポグバとブルーノ・フェルナンデスのコンビネーションからロナウドがヘディングも、枠を外す。
徐々にセリエAのチームがボールを支配するようになり、前半最大のチャンスを作る。ポグバからのロングボールがサパタの足元に落ちてしまい大ピンチを迎えるた瞬間、エリック・バイリーが見事なブロックで阻止し、2点ビハインドの状況を回避。
37分には、ラファエル・ヴァランヌが負傷交代し、代わってグリーンウッドが投入された。この交代に伴い、オーレはフォーメーションを4バックに変更した。グリーンウッドは、アタランタのボックス内でフェルナンデスにパス。預かったブルーノは見事なバックヒールでロナウドにボールを送り、ロナウドはチャンピオンズリーグ4試合連続でゴールを決め、1-1で前半を終えた。
後半 - ロナウドのゴールで勝ち点1
後半1分、アタランタはサパタがシュートを放つもオフサイドの判定。
ロナウドは先制ゴールをアシストしたフェルナンデスのシュート機会を演出したが、そのシュートはブロックされてしまう。
続いてグリーンウッドがゴール前に飛び出して思い切りの良いシュートも、ポスト直撃。さらに、彼はオフサイドポジションにいた。その後マクトミネイがヨアキム・メーレとの接触によりイエローカードを提示されてしまう。
56分には、サパタがユナイテッドのバックラインの裏に走り込み、至近距離からシュートを放ってネットを揺らした。オフサイドの可能性もあったためVARチェックが入り、3分にも及ぶ審議の結果、ゴールは認められ、ホームチームが再びリードを奪った。
アタランタの圧力は強まり、何度か危険な場面も作られたが、決定的な場面は見られなかった。
69分、オーレは試合の流れを変えようと、ポグバとラッシュフォードに代えて、ネマニャ・マティッチとエディンソン・カバーニを投入。
ユナイテッドは攻撃を続けたが、コンパクトなアタランタを攻略するのに苦労し、試合の終盤にはカウンターでの突破を狙った。残り15分、アーロン・ワン・ビサカのシュートは不運にもグリーンウッドに当たって跳ね返ってしまう。
さらに、バイリーが空中で相手の攻撃をクリアー。交代で入ったルイス・ムリエルとサパタがデ・へアに襲いかかるも、これ以上の失点は許さない。
残り5分となり、マクトミネイとフェルナンデスに代えて、ドニー・ファン・デ・べークとジェイドン・サンチョを投入。そしてロナウドによる劇的なゴールが生まれ、グループFの首位をキープしている。
試合情報
ユナイテッド:デ・へア;ワン・ビサカ、バイリー、ヴァランヌ(38分にグリーンウッドと交代)、マグワイア、ショー;マクトミネイ(87分にファン・デ・べークと交代)、ポグバ(69分にマティッチと交代)、フェルナンデス、(87分にサンチョと交代);ロナウド、ラッシュフォード(69分にカバーニと交代)
出場機会のなかったサブ:ヘンダーソン、マタ、マルシャル��リンガード、フレッジ、ダロト、テレス
得点:ロナウド( 45+1、 90+1分)
イエローカード:マクトミナイ
アタランタ:ムッソ、デ・ローン、デミラル、パロミーノ、ザッパコスタ、パシャリッチ(46分にジムシティと交代)、コープマイネルス、メーレ、イリチッチ(71分にムリエルと交代)、サパタ
出場機会のなかったサブ:ロッシ、スポルティエッロ、ペッツェッラ、マリノフスキー、スカリヴィーニ、ミランチュク、ロヴァート、ピッコリ
得点:イリチッチ(12分)、サパタ(56分)