マンチェスター・ユナイテッド 4-1 ボーンマス
オーレ・グンナー・スールシャール暫定監督体制となった攻撃的なマンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラッフォードでボーンマスを4-1で下し、良い形で2019年を迎えることとなった。
年末に新体制を発足させたユナイテッドは、カーディフ・シティー、ハダースフィールド・タウンに続き、直近のプレミアリーグ3試合で12ゴールを記録した。
今節では、ポール・ポグバのパフォーマンスに魅せられた。前半終了までに2ゴールをを決め、スールシャール体制となってから4ゴールをマーク。そして、ポグバは後半にロメル・ルカクの得点もお膳立てしてみせた。
マーカス・ラッシュフォードも追加点を決めて勝利に貢献したが、新体制で初めて先発に起用されたエリック・バイリーは、後半にレッドカードを受けて一発退場となった。
スールシャールが暫定監督に就任した影響はクリスマス前のカーディフ戦から即見られ、ラッシュフォードが得点という形で期待に応えた。
ボーンマス戦でも期待に違わぬパフォーマンスを見せたラッシュフォードは、今節では試合早々にアシストでオールド・トラッフォードを沸かせた。
センターFWとして起用されることが増えたラッシュフォードだったが、5分に右サイドからトリッキーな足技を披露。その素早いフットワークにネイサン・アケとディエゴ・リコが対応できず、ストレトフォード・エンドの鼻先に侵入したラッシュフォードのクロスにポグバが飛び込んでゴールを決め、ユナイテッドが先制に成功する。
このシーン後には、スタンドからスールシャールのチャントが聞かれ、オールド・トラッフォードが揺れた。
ボクシングデイにウェンブリーでのスパーズ戦で5-0で完敗したとはいえ、ボーンマスもカウンターアタックから活路を見出そうとし、26分にはアケがヘディングシュートを放つも、ダビド・デ・ヘアが対応する。
それでも前進し続けるユナイテッドは、33分にポグバが追加点を決める。
アンデル・エレーラからのクロスを、今度は頭で押し込み、ユナイテッドがリードを広げる展開に。
ラッシュフォードも自慢のスピードでボーンマスの守備陣を慌てさせ��け、45分には自らゴールネットを揺らした。アントニー・マルシャルからのクロスをラッシュフォードがファーサイドに蹴り込み、前半終了前に3-0。
新体制となってから未達成のミッションは無失点で終えること。だが、前半追加タイムにアケに1点を返されてしまい、今節でもクリーンシートは達成できなかった。
失点こそ喫したものの、ユナイテッドらしいパフォーマンスで観客を楽しませた前半をここで終えた。
自信を持ってプレーし続けたユナイテッドは、ポグバが後半もボックス周辺で違いを生み出した。
65分には、ネマニャ・マティッチ、ポグバを経由し、ラッシュフォードがゴール前に飛び込むも、前に出たGKアスミール・ベゴヴィッチに阻まれる。
スールシャール監督は、ラッシュフォードに代えてロメル・ルカクを投入。ピッチを去るラッシュフォードは、スタンディングオベーションで称えられた。
選手交代を実行してからの2分後、ポグバがアシストを記録。ルカクの足元にパスを送り、これを交代出場のルカクが決めて、再びリードを3点に広げる。
ルカクのゴール直後、ポグバにはハットトリックのチャンスが到来したものの、シュートはポストに嫌われて決まらない。
全てが順調に進んでいた矢先、79分にバイリーがライアン・フレイザーへのタックルで一発退場となってしまう。
スールシャール監督は、マルアン・フェライニの投入を準備していたが、この状況を見てフィル・ジョーンズをピッチに送り込んだ。
一人少ない状況になっても試合をコントロールし続けたユナイテッドがリードを守りきり、勝ち点3を獲得している。
試合情報
ユナイテッド:デ・ヘア、ヤング(c)、リンデロフ、バイリー、ショー、エレーラ(75分にペレイラと交代)、マティッチ、ポグバ、リンガード、ラッシュフォード(70分にルカクと交代)、マルシャル(81分にジョーンズと交代)
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ダルミアン、フェライニ、マタ
イエローカード:ヤング、エレーラ
退場:バイリー(79分)
得点:ポグバ(5、33分)、ラッシュフォード(45分)、ルカク(72分)
ボーンマス:ベゴヴィッチ、クック、アケ、サーマン(c、81分にミングスと交代)、アイブ、ダニエルズ、ウィルソン(66分にフレイザーと交代)、キング、スタニスラス、ブルックス(66分にムセと交代)、リコ
出場機会のなかったサブ:ボルツ、レルマ、デフォー、シンプソン
得点:アケ(45+1分)
観衆:7万4556人