トッテナム 1-3 ユナイテッド

カバーニは前半にもゴールネットを揺らしたが、スコット・マクトミネイがビルドアップ時にソン・フンミンにファウルを犯したとして、得点は認められなかった。

それでも後半に3点を決め、見事に勝ち点3を獲得している。

前半 - 物議を醸す判定

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、2-0で勝利したグラナダ戦から3選手を変更。ダビド・デ・ヘア、負傷したダニエル・ジェームズ、試合前のインタビューで軽傷を抱えていると監督が明かしたメイソン・グリーンウッドに代えて、ディーン・ヘンダーソン、フレッジ、カバーニを先発に起用した。

トップ4を争うレスター・シティーがウェストハムに3-2で敗れ、首位マンチェスター・シティーが一人少ないリーズに昨日敗れていたため、勝てばレスターとの差を広げられる上に、シティーとの差も縮められる状況だった。そしてもちろん、昨年10月に6-1で敗れたリベンジを果たしたい気持ちは選手たちの中にあったに違いない。

試合開始から15分までは主導権争いが続いた。17分、ユナイテッドがまずチャンスを作る。

ブルーノ・フェルナンデスが浮かせたボールをポール・ポグバが頭でボックス内に落とし、カバーニが前進していたマーカス・ラッシュフォードのコースに完璧なタイミングでボールを通したが、シュートはエリック・ダイアーにブロックされてコーナーに。

この試合で最も物議を醸す判定は、33分に見られた。

マクトミネイ、フレッジ、ポグバと繋がり、ラストパスを受けたカバーニが落ち着いてゴールを決めたかと思われた場面。カバーニの得点後、スパーズの選手は主審のクリス・カバナーに詰め寄り、ソンに対するファウルがあったと主張。カバナーはピッチサイドのモニターで問題のシーンを確認後、マクトミネイのファウルを取り、特点は認められなかった。

この7分後、ハリー・ケイン、ルーカス・モウラ、ソンと繋がりスパーズに先制され、さらにフラストレーションの溜まる展開に発展してしまう。

試合をコントロールしていたのはユナイテッドだったが、ホームのスパーズがリードして前半を折り返した。

後半 - 大逆転勝利

前半のフラストレーションを晴らしたいユナイテッドは、後半開始から12分に同点ゴールを決めた。

ラッシュフォードとフレッジの連携からカバーニがシュート。これはスパーズのウーゴ・ロリスに弾き返されたが、リバウンドをフレッジが蹴り込んで同点。

その3分後、スパーズはボックス内でディフレクトしたボールがソンに渡るも、ヘンダーソンが足でセーブ。

直後には、アーロン・ワン・ビサカの見事なインターセプトからチャンスが生まれ、ポグバからのパスを受け取ったブルーノが強烈なシュートも、ロリスに阻まれてしまう。

67分には、コーナーキックが流れたボールを回収したショーがファーサイドのフェルナンデスにパス。フェルナンデスはゴール前のポグバにボールを渡し、ポグバはヒールでシュートを狙ったが、ダイアーにブロックされる。

残り11分、再びカバーニがゴールを記録。前半と異なるところは、今回はきちんと得点として認められたことだった。フェルナンデス、そして交代出場のグリーンウッドと繋がり、ゴール前にクロス。ここにカバーニがダイビングヘッドで合わせて逆転。

スパーズもコーナーキックからチャンスを作ったが、ポグバとカバーニが必死のディフェンス。カバーニが頭でクリアーしたボールはポストに当たって失点を免れた。

そして審判が後半の追加タイム6分とアナウンス。嫌な時間帯だったが、勝負を決めたのはユナイテッドの方だった。ポグバが素晴らしいプレーからグリーンウッドに繋ぎ、若きストライカーが見事なゴール。ユナイテッドがアウェイでカムバックを達成した。

試合情報

トッテナム：ロリス（キャプテン）、オーリエ、ロンドン、ダイアー、レギロン、ホイヴィア、エンドンベレ（78分にラメラと交代）、ロチェルソ（61分にシソコと交代）、ルーカス、ソン、ケイン

出場機会のなかったサブ：ハート、アルデルヴァイレルト、タンガナ、ウィンクス、ヴィニシウス

得点：ソン（40分）

イエローカード：シソコ

ユナイテッド：ヘンダーソン、ワン・ビサカ、リンデロフ、マグワイア（キャプテン）、ショー、フレッジ、マクトミネイ、ラッシュフォード（71分にグリーンウッドと交代）、フェルナンデス（90分にマティッチと交代）、ポグバ、カバーニ

出場機会のなかったサブ：デ・ヘア、テレス、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、アマド、マタ、ファン・デ・ベーク

得点：フレッジ（57分）、カバーニ（79分）、グリーンウッド（90+6分）

イエローカード：マクトミネイ、カバーニ、フレッジ、ショー、マグワイア