マラシア

タイレル・マラシア:これまでの足跡

火曜日 05 7月 2022 15:36

レッズの新監督エリック・テン・ハフが最初に契約した選手となった22歳のDFタイレル・マラシアは、エドウィン・ファン・デル・サールや ルート・ファン・ニステルローイ等、マンチェスター・

左のサイドバックとウイングバックの両方をこなすマラシアは、オランダのフェイエノールトで頭角を現し、オランダのA代表にも選出されている。しかし彼のピークは、まだまだこれからだ。

ロッテルダム生まれのディフェンダーは、テン・ハフが真っ先に獲得した選手であり、同胞のタヒス・チョン、ドニー・ファン・デ・ビークに加わることになった。

ここでは、この我らが新戦力のこれまでのキャリアと、彼がレッズに何をもたらしてくれるのかを紹介する。

マラシアがユナイテッドと契約

 記事

タイレル・マラシアがフェイエノールトから加入。

クラブでのキャリア

マラシアは9歳でフェイエノールトのユースアカデミーに入団し、その後数年にわたってこのオランダの名門クラブで成長を続けてきた。

2015年12月に初めてプロ契約を結んだマラシアは、2年後にシニアチームで初陣を飾った。

デビュー戦は2017年12月6日。チャンピオンズリーグでフェイエノールトがナポリに2-1で勝利した試合に、マラシアは90分間フル出場。そのちょうど1週間後には、SCヘーレンフェーンと1-1で引き分けた試合でエールディヴィジでもデビューした。

2018年はマラシアにとって充実した年となった。フェイエノールトがAZアルクマールに勝ってKNVBカップに優勝した決勝戦と、ヨハン・クライフ・シールドのPSV戦の両方で、出場機会はなかったが、マラシアはメンバーの一人に選ばれた。

彼のシニア初ゴールも2018年だった。フェイエノールトが5-3で勝利したヘーレンフェーン戦。ちなみにこの試合では、元ユナイテッドのストライカー、ロビン・ファン・ペルシもアウェイチームでゴールを決めている。

これは、彼が2018-19シーズンに決めた3ゴールの最初の1本だった。そして昨シーズンも、3-2で勝利したSCカンブール=レーワルデン戦で得点を決め、マラシアはフェイエノールトでのゴール数を4に延ばした。

スタッツ的には、1ゴール、5アシストを記録した2021-22シーズンがマラシアのベストシーズンだろう。フェイエノールトは開催初年度のUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグで決勝進出を果たした。

決勝でローマに敗れたが、マラシアはこのイタリア勢相手に88分間プレーし、この大会のシーズンベストイレブンにも選出されている。

マラシアは2022年のUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ決勝に先発出場し、同大会のシーズンベストイレブンに選出された。

クラブでの成績(全コンペティション)

2017-18:14試合、0ゴール、0アシスト

2018-19:19試合、3ゴール、0アシスト

2019-20:20試合、0ゴール、4アシスト

2020-21:33試合、0ゴール、1アシスト

2021-22:50試合、1ゴール、5アシスト

トータル:136試合、4ゴール、10アシスト

代表でのキャリア

マラシアは、オランダA代表としてこれまでに5試合に出場し、6月のネーションズリーグでウェールズに2-1で勝利した試合では、ボウト・ベグホルストのインジュリータイムの決勝点をアシストした。

家族の関係から、マラシアにはキュラソー島を代表してプレーする資格もあった。そして実際に、オランダのシニアチームに初招集される前には、2021年のCONCACAFゴールドカップに向けたキュラソー代表の予備メンバーに選出されている。

しかし、昨年9月のワールドカップ予選3試合で初めてオランダのシニアチームに招集される以前から、マラシアはU-16からU-21までの各世代でオランダを代表していた。

U-16からシニアチームまで、あらゆる世代のオランダ代表を経験している22歳

クラブでのキャリアと同じく、マラシアが国際舞台で活躍するのに時間はかからなかった。2021年9月4日のモンテネグロ戦でデビューした左サイドバックは、先発出場したこの試合で、オランダにとって4点目となったコーディ・ガクポのゴールをアシスト。オランダは4-0で快勝した。

2022年3月に行われたデンマークとドイツとの国際フレンドリーマッチにも出場。今冬のカタールワールドカップに向け、ルイ・ファン・ハール監督からの信頼と、貴重な戦力としての地位を着々と確立している。

代表戦での成績

2021-: 5試合、0ゴール、2アシスト

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