パリ・サンジェルマン 1-2 ユナイテッド

パルク・デ・プランスでの一戦では、ブルーノ・フェルナンデスが一度はPKを失敗するも、主審はゴールキーパーのケイロル・ナバスが先にラインを越えていたと判定し、2回目をブルーノが決めて先制。

アントニー・マルシャルのクリアーがオウンゴールになって同点に追いつかれたのは不運だったが、試合終了まで3分のところでラッシュフォードが決勝点を叩き込み、大きな勝利を掴んだ。

前半 - PKやり直しを成功させて先制

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ニューカッスル戦から3選手を交代。負傷欠場したハリー・マグワイアに代わり、2019年12月以来の出場となったアクセル・トゥアンゼベを大一番で起用した。そしてフォーメーション変更に伴い、左のウィングバックでアレックス・テレスを起用し、ユナイテッドデビューの機会を与えている。イングランド国内で出場停止中のアントニー・マルシャルも先発出場した。

キャプテンマークを託されたフェルナンデスからのボールにラッシュフォードが反応するも、アブドゥ・ディアロにディフレクトし、ナバスの手に収まる。

ユナイテッドゴールを守るダビド・デ・ヘアにも序盤から出番が訪れ、25分にはアンヘル・ディ・マリアのシュートを弾き返す。このプレーで生まれたコーナーキックを得たPSGは、キリアン・ムバッペがあげた危険なクロスにレイヴァン・クルザワがボレーで合わせたが、デ・ヘアが瞬時に反応して足でブロックし、ゴールを許さない。

その後も攻めたユナイテッドは、23分に先制の機会を得る。マルシャルがペナルティエリア内でディアロに倒されてPKを獲得。ニューカッスル戦でPKを失敗したとはいえ、ブルーノは躊躇せずにキッカーを務める。今回は独特なステップを踏んでからボールを蹴ったが、ナバスに弾き返される。しかし、VARによりナバスがラインを越えていたことがわかり、やり直しに。これをブルーノが成功させ、ユナイテッドが試合を動かす。

前半終了まで6��のところで再びブルーノがシュートも、ナバスが対応。さらにユナイテッドは、テレスから精度の高いコーナーキックがゴール前に送られ、スコット・マクトミネイが頭で合わせたが、ディアロにディフレクトしてワイドに流れた。

後半 - ラッシュフォードがまたも終盤に決勝点

前半を良い形で終えたユナイテッドに対し、PSGは後半開始から攻めに転じる。48分、ムバッペが絶妙な切り返しからシュートを放つも、再びデ・ヘアが立ちはだかる。

クルザワのクロスがクロスバーにヒットしてから数分後、PSGはネイマールのコーナーキックをマルシャルがオウンゴールにしてしまい、同点に追いつかれる。その2分後にはムバッペが襲いかかるも、アーロン・ワン・ビサカがエクセレントなタックルをボックス内で決めて阻止。

攻守の切り替えが機能していたユナイテッドは、59分にテレスのコーナーからのルーズボールをルーク・ショーが広い、マルシャルのヘディングシュートに繋がったが枠を外す。

ポール・ポグバがテレスに代わって出場。すると80分にはラッシュフォードがナバスの守るゴールに向かってシュートを放つが、決まらない。

ネイマールのシュートをデ・ヘアが止めると、両チームともに決勝点を狙った攻防を繰り広げる。そして、ラッシュフォードが再びパリで大仕事をやってのける。ポグバのパスを受けたラッシュフォードは、低い弾道のシュート。ナバスが反応しきれずにゴールネットを揺らし、パルク・デ・フランスで大きな勝利をモノにしている。

試合情報

PSG：ナバス、フロレンツィ（79分にダグバと交代）、ディアロ、キンペンべ（キャプテン）、クルザワ（86分にバッカーと交代）、ゲイェ（46分にキーンと交代）、ダニーロ、エレーラ（79分にラフィーニャと交代）、ディ・マリア（86分にサラビアと交代）、ムバッペ、ネイマール

出場機会のなかったサブ：リコ、ルトゥリエ、ペンベレ、マルキーニョス、ルイス・アティル、ドラクスラー、ファディガ

得点：マルシャル（55分 オウンゴール）

イエローカード：ネイマール、ディアロ

ユナイテッド：デ・ヘア、ワン・ビサカ、トゥアンゼベ、リンデロフ、ショー、テレス（64分にポグバと交代）、フレッジ、マクトミネイ、フェルナンデス（キャプテン、89分にファン・デ・ベークと交代）、ラッシュフォード、マルシャル（89分にジェームズと交代）

出場機会のなかったサブ：ヘンダーソン、フォスメンサー、ウィリアムズ、マティッチ、マタ、ペリスティリ、イガロ

得点：フェルナンデス（23分 PK）、ラッシュフォード（87分）

イエローカード：マクトミネイ、トゥアンゼベ