ユナイテッド

インタビューPart 1:エリック・テン・ハフ

月曜日 23 5月 2022 12:28

マンチェスター・ユナイテッドの新監督に就任したエリック・テン・ハフは、チームと仕事を始め、攻撃的で大胆なフットボールで成功を収めるという長期計画を実行に移すことを待ちきれない様子だ。

テン・ハフはクラブに対するビジョンを持っており、すでにプレシーズンキャンペーンや2022-23シーズンに向けての計画など、さまざまなことを始めている。

その準備の合間を縫って、クラブリポーターのピエン・ミューレンスティーンがエリックにインタビューを行い、彼の目標、考え方、哲学を深く掘り下げている。

ールド・トラッフォードの新しい時代について熱く語るエリックの話の内容は、以下の通り。

エリック、マンチェスター・ユナイテッドへようこそ。キャリアの新しい章を始めるにあたり、どのようなお気持ちですか?
「"エキサイティング "という言葉を使いたいと思います。偉大な歴史を持つこのクラブで、この仕事をするのが本当に楽しみですし、本来あるべき姿に戻したいと思っています」

このクラブを率いるという機会について、最も興奮することは何ですか?
「多くの理由があると思います。まず第一に、ファンの皆さんに誇りに思ってもらえるようにしたい。第二に、もちろん我々は今を生きているわけで、現状は明らかに良いとは言えない。大きな挑戦です。私は、互いに戦い、一体となり、結果を出すチームを作り、構築したい。また、私たちはシアター・オブ・ドリームスでプレーしています。だから楽しませたいと思っています。しかし、最終的には、ファンタスティックなフットボールをすることが目的です。仮にファンタスティックなフットボールができなくても、勝たなければならないのです」

アヤックスでの最後の試合が先週あったばかりなのに、もうイングランドにいらっしゃるのですね。なぜこんなに早く始めようと思ったのでしょうか? アヤックスでのプレーを終えてから、休むことなく、文字通り直行したわけですが...。
「シーズンの前には準備をしなければならないし、クラブにいる間は、常にそのプロセスに関わっています。来シーズンのことを考えつつ、終わったシーズンのことも考える。しかし、今はその時間がありません。今シーズンを終え、私は関係者に会い、戦略を練り、プレシーズンを準備し、スタッフを準備し、チームを準備するためにやってきました」

このクラブに対するあなたの長期的なビジョンに好感を持っている人はたくさんいます。マンチェスター・ユナイテッドの将来像について、何か教えてください。
「まず、現状を受け入れること、そして1年前、このクラブ、このチームはプレミアリーグで2位だったということを理解することです。ポテンシャルがあり、それを引き出すのは私たち次第です。それはプロセスであり、時間はかかるでしょうが、必ず成功すると確信している。ハードワークしなければならないし、正しい哲学と戦略に基づいていなければならない」

短期的な観点についてお聞きします。では、今後数週間でどのようなことが起こると見ていますか?
「まず、一息つきましょう。6月27日からプレシーズンに入るので、メンバーや選手個人を(何人か)集めようと思っています。しかし、1年前、このチームはリーグ2位でしたから、ポテンシャルがあります。チームと協力するのが楽しみです」

では、選手についてですが、彼らと親しくなり、一緒に仕事をすることをどれくらい楽しみにしていますか?
「それはとても楽しみです。また、私にとっても、もちろん新しいことです。アヤックスには4年半という長い間在籍しました。でも、今は私にとっても新しいスタートで、ゼロから作り上げなければならない。チームや選手と新しい関係を築かなければならないのです」

では、選手たちにとって、夏の間にあなたに好印象を与えること、そして選手のベストを引き出すことがどれほど重要なことなのでしょうか?
「そうした反応を求めています。私は自分自身に大きな期待を寄せているし、チームにもそれを求めている。選手は協力し合わなければならないし、毎日ベストを尽くさなければならない。そして、私にとっては、良いだけでは十分ではないのです。もっと良くしなければならない」

選手については、かつてマンチェスター・ユナイテッドにいた選手で、アヤックスとつながりのある選手が何人かいます。一人はエドウィン・ファン・デル・サール。ユナイテッドのレジェンドであり、アヤックスのレジェンドでもある。彼とは、マンチェスター・ユナイテッド行きについて何か話をしたのですか?
「何度か話をしました。実は、アヤックスを離れてマンチェスター・ユナイテッドに行くことを最初に話したのは彼でした。気持ちの中では、彼はまだマンチェスター・ユナイテッドの一員なのだと思う。彼はファンなんだ。おそらく一番のファンですね。特にアヤックスではね。でも、彼はアヤックスを引っ張らないといけない。アヤックスと対戦しない限り、彼はいつもマンチェスター・ユナイテッドを応援し、私を応援してくれると思う」

でも、そうなる可能性はあるのではないですか?
「そうなれば、チャンピオンズリーグに出場することを意味します。その大会にできるだけ早く戻らなければなりません」

ユナイテッドには、元オランダ代表の選手や監督が数多く在籍しました。このクラブでその遺産を引き継ぐことに、あなたはどれほど興奮していますか?
「ベストを尽くさなければならないし、毎日、すべてを捧げるつもりです。毎日、自分の持っている力を最大限に発揮し、彼らが遺してくれたものを引き継ぐことができればと思っています」

マンチェスター・ユナイテッドは、とても豊かな歴史を持つクラブです。オールド・トラッフォードやトレーニングコンプレックスに行き、どのように機能しているかを見ることで、その歴史についてもっと知りたくなりませんか?
「もちろん。ユナイテッドの歴史は知っていますし、大舞台も観客も、オールド・トラッフォードの雰囲気も知っています。サー・アレックス・ファーガソンが監督を務めていた時代、彼らがタイトルを獲得し、ヨーロッパを席巻していた本当に成功した時代に、私は彼らを見てきました。バスビーやチャールトンのように、マン・ユナイテッドに勝利を与え、華々しく勝利し、人々を楽しませることで外の世界に存在感を示した人たちを知っています。私の心に残っているのは、常に戦うカルチャーがあったということです。共に戦い、成功を収める強い意識が」

ユナイテッドと対戦したことはありませんが、オールド・トラッフォードに試合を観に行ったことはありますか?
「いいえ」

楽しみにしていますか?
「もちろん。先ほど、スタジアムの雰囲気について触れました。もちろん、そのような経験をしたいです。オールド・トラッフォードの雰囲気を支えているファン...。素晴らしいことだし、それを体験できることを本当に楽しみにしています」

初めてトンネルを抜けたとき、7万人のファンがオールド・トラッフォードであなたを迎えようとしているのを目にする瞬間、どんな気持ちになるのでしょうか?
「わからないよ(笑)! [その瞬間を待つしかないですね。彼らは、私がベストを尽くすということを求めています。マン・ユナイテッドを本来の場所に戻すため、必要なことをやります」

プレミアリーグで監督をすることは、以前から憧れていたのでしょうか?
「私は夢想家ではない。私はその日その日を生きています。ベストを尽くし、明晰さと論理に基づいて決断を下します。良いコンセプトが必要だし、適切な人材が周りに必要。毎日、自分の持っている力をすべて出し切ったとき、私たちは成功を手にすることができるのです。そして今に至ります。その日を生き、タイトルに集中する。将来起こり得るようなことは考えません」

マンチェスター・ユナイテッドに関して有名なことのひとつは、そのファンベースと世界中にいるファンです。ファンを知ること、そしてファンにも自分を知ってもらうことに、どれほどの興奮を覚えますか?
「マン・ユナイテッドの存在感や観客の多さについては、以前から知っていました。ファンも世界中にいるので意識してきたし、彼らが必要とする成功を届けるためにベストを尽くし、責任を果たすつもりです」

数週間前にリーグ優勝を果たしたばかりなので、アヤックスについて話をさせてください。アヤックスでのシーズンをリーグ優勝で締めくくることは、あなたにとってどれほど重要だったのでしょうか?
「それがすべてです。タイトルを獲得することがすべてです。アヤックスでプロジェクトを始めるとき、私はアヤックスをヨーロッパで通用するチームにしなければならなかったし、オランダのトップに戻したかった。私が着任した頃はPSVがトップでしたが、私たちはそれを変えました。この4年間、私たちは常にナンバーワンでした。その目的を達成できたことは、嬉しいし、満足しています。最後のシーズンにナンバーワンで終われたことも重要でした。PSVやフェイエノールトという大きなライバルがいましたが、最終的に私たちは戦いに勝つことができ、とても嬉しく思っています」

あなたにとって、アヤックスでの4年間の最大の功績は何でしたか?
「常にナンバーワンだったので選ぶのは難しいのですが、ヨーロッパでのジャーニーは壮大でした。最初のシーズンで準決勝に進出できたことは、最高のパフォーマンスだったと思います。オランダのクラブがヨーロッパのトップクラブと戦うのは、それほど大きなリーグではないので、本当に良いパフォーマンスだったと思います。しかし、私たちはそれを成し遂げ、素晴らしい結果を残すことができました。決勝戦に行けずに敗退してしまいましたが、素晴らしい旅をすることができましたし、私たちはフットボールを楽しみました。ヨーロッパの観客も楽しんでくれたのではないかと思います」

特に振り返って、これこそ自分のチームがやりたかったプレーだと思う試合はありますか?
「もちろんありますが、チームを比較することはできません。私たちのやり方、つまり支配的で明確なフットボールは、ユナイテッドでも同じようにやりたい形です。でも、最終的には選手の力量と質。つまり選手たちが、どのようにプレーすべきかを決めるのです」

アヤックスと敵地で対戦するときは、カップ戦のような雰囲気になるのでしょうか? オールド・トラッフォードにチームが来て、マン・ユナイテッドと対戦するときは、それは対戦チームにとって大きなイベントです。アヤックスの監督をしていた時も、そのような光景を目にしたのでしょうか?
「"比較 "される部分だと思います。バイエルン・ミュンヘンにもアヤックスにもいて、今はユナイテッドに来ました。相手はモチベーションが高く、ユナイテッド倒すために過剰なほどやる気になっているのは知っている。その戦いに勝たないといけない。たとえ相手のモチベーションが非常に高くても、我々はそれを上回らないといけない。常に相手よりも試合に勝とうという気持ちを持たなければならない」

アヤックスとユナイテッドには、若い選手をシステムに取り入れる、攻撃的なフットボールにこだわるという意味で、非常に多くの共通点がありますし、両クラブの背景には大きなレガシーも存在します。マンチェスター・ユナイテッドを率いることになったとき、その共通点を感じましたか?
「先ほどの質問にもありましたが、対戦相手のモチベーションの高さもそうですし、攻撃的なスタイルも似ています。私たちは『シアター・オブ・ドリームス』でプレーしているわけですから、相手を楽しませなければならない。相手の陣地でプレーするのだから、攻撃的なフットボールをしなければならない。プレッシング、ハイプレス、そして大胆なフットボールをしなければならない。また、アヤックスには若い才能をトップチームに連れてくるという歴史がある」

アヤックスもユナイテッドもクラブとしてのアイデンティティが非常に明確なチームですが、マンチェスター・ユナイテッドに自分の哲学を持ち込むことは、あなたにとってどれほど重要なことでしょうか?
「私のやり方でやる必要はない。大切なのは、マン・ユナイテッドのフットボール、そしてマン・ユナイテッドのアイデンティティと哲学です。あなたが指摘したように、それは攻撃的なフットボールでなければなりません。攻撃的なフットボールをするために、プレーの仕方に構造を持たせなければならないのです」

あなたはアヤックスを戦闘マシーンと表現しました。このユナイテッドのチームもそのように作りたいのでしょうか?
「常にそうありたい。私は自分のキャリアの中で、どこにいても、選手に高い要求をします。選手には100パーセントの力で戦ってほしいと思っています。良い、というのは十分ということ。ただ、私たちはもっとやらなければならないし、選手たちは協力しなければならないのです。チームとしてまとまって、相手と戦わなければならないのです」

インタビューのパート2は、火曜日に公開予定。

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