エリック

サンディエゴでテン・ハフの記者会見

火曜日 25 7月 2023 17:21

エリック・テン・ハフがサンディエゴで記者会見を開き、マンチェスター・ユナイテッドのツアー2023でのレクサム戦とレアル・マドリード戦の2連戦をプレビューした。

若手が中心のチームは、水曜日のイギリス時間午前3時30分(日本時間11:30)キックオフの試合でリーグ2のレクサムと対戦。

テン・ハフはその後ヒューストンに飛び、レアル・マドリーとのエキサイティングな対戦でシニアチームを指揮する。

以下は、これらの試合に先駆けて行われた記者会見での監督のコメントだ。

まずは、アマド・ディアロの状態について。

「悪くはない。今日もランニングをした。全体練習には参加しなかったが、明日のトレーニングには参加できると思う」。

金曜にアヴラム・グレイザーについて質問したが、彼は土曜日の試合を見に来ていた。彼とは試合後に話をしたのか?

「彼とは話していない」。

エリック、このようなツアーは移動が多い。準備としてはどうなのだろうか?マンチェスターにいる方が楽だったりするのだろうか?マン・ユナイテッドは世界的なブランドであるから、世界中を回らなければならないのだろうが。

「良いバランスを見つけることだ。フットボールはスケジュールを立てるものだが、同時に、我々は世界的なブランドであり、クラブをアピールしなければならない。私たちのファンは世界中にいる。だから彼らに会いにいきたい。そこで自分たちの姿を見せたいんだ。自分たちにとっても素晴らしい経験だし、2週間を一緒に過ごすことは、チームスピリットを高める上で大きなアドバンテージになる。また、スタッフと選手との間に協力関係も育まれる。そうした点を強化する絶好の機会だし、我々も意識的にそうした点に取り組んでいる。なので、非常に有益だと思う」。

エリック、明日はどのようなメンバーで臨むつもりだろうか?それと、レクサムのドキュメンタリーは見た?

「レクサムのドキュメンタリーは見ていないが、彼らのことは知っている。去年対戦したからね。昇格したことも知っている。彼らの近況や、現在のプレースタイル、それから選手たちのこともね。アンダー21のチームで彼らと対戦することになるが、トップチームとともにツアーに参加している選手たちを加えて強化するつもりだ」。

 
サンディエゴでのエリックの記者会見 動画

サンディエゴでのエリックの記者会見

エリック・テン・ハフが会見でレクサム戦とレアル・マドリー戦をプレビュー

新たなアタッカー獲得について進展は?

「進展はしている。しかしそう簡単でないことはご存知のとおりだ。獲得が決まった際にはお伝えするよ」。

ジェイドン・サンチョは偽9番としてプレーしている。これは今後の彼の起用法ということなのだろうか? また、プレシーズンでの彼のパフォーマンスをどう見ている?

「彼はその役割をうまくやってくれている。ジェイドンは、よりプレーに絡める中央やワイドエリアでのプレーがベストだと思う。しかし私の戦術では、ワイドエリアでプレーする場合にはかなりの自由がある。10番のポジションや中央のポジションでインサイドにいるのは普通かもしれないが、そのようなポジションにいるときは、背後へ走り込まなければならない。それは我々のプレーにおいて重要な動きだからだ。我々にはそのように裏に走り込める選手は多くいる」。

ここサンディエゴでプレーし、水曜日にはヒューストンへ移動してレアル・マドリーと対戦する。厳しいものになるだろうか?それから、アンドレ・オナナがマンチェスター・ユナイテッドと契約したが、彼とまた仕事ができることについての感想は?

「そうだね。大変だけれど、プレミアリーグでも、チャンピオンズリーグでも移動はある。だから問題はないよ。それに非常にうまくプログラムが組まれているから、最高の状態で準備ができている。選手たちも万全の状態で試合に臨むことができる。アンドレについては、もちろん彼がここにいてくれて嬉しいよ。チームにもうまく融合している。彼がいてくれて、みんな本当にハッピーだ」。

アンソニー・エランガとディーン・ヘンダーソンについて確認させてもらえるかな?

「我々のチームには居場所がない。またニュースがあればお伝えする」

パリ・サンジェルマンはキリアン・ムバッペに3億ユーロのオファーを受け、それを受け入れるつもりのようだ。しかし、もしムバッペがそれを拒否した場合、PSGはレンタル移籍に応じるという話もある。その場合、彼の獲得を検討するだろうか?それともまったくの問題外なのか?また、このような巨額の移籍金についての見解は?

「他のクラブと契約している選手については話すことはない」。

 

アヴラムとはもう話さないと言っていたが、もう話したくないのか?ジョエル・グレイザーとは最近話したか?

「ノー」

話したいか?

「私が望めば、彼らと連絡を取ることができる」

ストライカーの状況についてだが、今季初戦のウルヴズ戦で新しいアタッカーやストライカーを起用できると思うか?

「言えることは、そのために全力を尽くすということだ。(獲得は)早ければ早いほどいい。チームやプレースタイルに新戦力の選手を溶け込ませなければならないからね。だから、理想的な状況をいえば、すでにここにいて欲しいが、監督にとって常に理想的な状況が得られるとは限らないし、与えられた状況に対応しなければならない」。

マーカス・ラッシュフォードは昨シーズン13ゴールを挙げた。前シーズンから大きな飛躍だ。来シーズンも25ゴール、30ゴールと伸ばせると確信しているか?

「彼の姿勢が正しければ、そうなるだろう。それは簡単なことではないし、彼を適切なポジションに置くためにはチームが良いプレーをしなければならない。そしてチームが良いプレーをしている時--つまり、自分たちのプレーの決まり事と原則を守っている時、彼はゴールを決めることができる。彼はボックス内での決定力が高い。右足でも左でも、ヘッドでもゴールを決められる」。

チームの他のメンバーからももっとゴールを期待している?

「そうだね、我々はパフォーマンス不足だと思うし、それを自覚している。そのためには、他の選手たちも貢献しなければならない。得点力が必要だ。メイソン・マウントはその一人だ。彼はゴールを決めるだけでなく、チャンスメイクもできる。そしてラッシュフォードを良いポジションに置くことができる。そうすればより多くのゴールを決めることができる。でも、チーム全体としてもっと点を取らなければならないね」。

ハイライト:アーセナルvsユナイテッド 動画

ハイライト:アーセナルvsユナイテッド

ニュージャージーでのガナーズ戦を振り返る。

サンディエゴに馴染んできた頃だと思うが、サンディエゴは気に入っている?また、スナップドラゴン・スタジアムでプレーする感想は?

「とても興奮している。しかし残念ながら、サンディエゴについては飛行機から眺めた以外、なにも見ていないんだ。だから楽しみにしている。何かしら見学できる時間があることを願っているよ」。

アントニー・マルシャルの近況とトレーニング再開の時期は?昨シーズンのプレシーズンでは、彼をメインストライカーの1人として起用していたから、彼の不在はフラストレーションなのでは?

「今日、彼はチーム練習に参加した。そうだね、選手については、チームにいるのであれば、その選手が出場できることを期待するし、選手自身も、出場できる状態であるための責任を負わなければならない。彼がいないときには、その状況に対処しなければならないし、そのストライカーがいなくても成功できることを示さなければならない。でももちろん、チームにいてくれたら助かる。ビッグトロフィーを手に入れるようなビッグクラブはどこも得点力を備えているものだ」。

彼は今シーズンのあなたの構想に含まれているのだろうか?

「アントニー・マルシャルは素晴らしい選手だから、彼は私たちの助けになってくれるだろう。ゴールを決めるだけでなく、プレッシングやポゼッション、コンビネーションなど、他の面でも貢献してくれる。彼は素晴らしい選手だ。だから彼にはフィットしてほしいし、その状態を保ち続けてほしい」。

来シーズンは4つのコンペティションに参戦する。あと1人選手を獲得すれば、チームの規模として満足できるということなのか?それとも、今から移籍期限が終わるまでの間にさらに変化を求めているのか?

「まずは1人ずつだ。中盤を強化する。キーパーの件は解決した。次は前線の選手を入れたい。それからどうなるか考えよう」。

すべてをカバーできるだけの選手層があると感じている?昨シーズンも非常に多くの試合をこなしたが、思うようなオプションがない時期もあった...。

「量的にはカバーできるだけの選手がいると確信している。アカデミーの選手たちの成長にも満足している。それに、彼らがチャンスを得られるためにはフリーのポジションも必要だ」。

 
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ストライプに込めた思い

ユナイテッドの新アウェイキットのデザインにインスピレーションを与えた、マンチェスターの街とレガシーの融合

レクサムには敬意を表するが、あのようなレベルのチームと対戦することで、現実的に得られるものとは?

「先ほどアカデミーの選手たちのことを話したが、彼らにとってはとてもいい経験になるし、トップチームにステップアップするための助けになる。そのような意味でも、とても意義のある試合だ。いい相手だと言える。アメリカでの試合だから、彼らは移動しなければならないし、育成のためにはとてもいい。プレッシャーにも対処しなければならない。スタジアムは完売で、素晴らしい雰囲気に包まれる。選手たちは本当に楽しみにしているし、試合は中継されるから、若い選手たちにとっては良い経験になる。それができて本当にうれしいし、素晴らしい機会だ」。

明日はサンディエゴ、水曜日はヒューストンでプレーする。移動することや、世界に自分たちをお披露目することを楽しんでいるのか、それともむしろ辛いことなのか?

「いや、最初の質問でも伝えたかったのだが、2週間一緒に旅をするのはとても役に立つと思う。私はジュニアたちを見ている。疲れるが、プレミアリーグでもチャンピオンズリーグでも同じようにそうしたことに対処しなければならない。ファンはパフォーマンスを期待している。だから、我われは結果を出さなければならない。そのためにフィットしていなければならないし、フィットしているためには選手たちは正しいルールに沿って生活しなければならない。正しいライフスタイル、食事、睡眠、トレーニング、リカバリー、真のチームスピリットを持つこと。それは本当にいい経験だ」。

ジョニー・エヴァンスが短期契約でチームに加わったが、若い選手たちにどのような印象を与えているのだろうか、また彼がユナイテッドで長期契約を結ぶ可能性は?

「君の言うように、彼は若い選手たちの助けになっていると思う。それに、代表組が全員揃っていなかった間は、いろいろなことをやる上で彼の存在はとても助けになった。それにジョニー自身もフィットしていることを望んでいる。彼はまだキャリアを続けたいと思っているからね。先週のリヨン戦では、彼はとてもいいプレーをしたと思うし、若い選手を指導している様子も見て取れた。だからこうして彼を起用できたことをうれしく思う。彼は明日の試合に出場する。彼もそれを望んでいるし、私たちも彼をサポートできると思う」。

ブルーノ・フェルナンデスがキャプテンを任されることになった。彼により一層期待しているものとは?

「キャプテンは腕章を巻くだけでなく、チームをまとめ、正しいスピリッツを持っていることを徹底する役割がある。そのためにはインスピレーションのスキルも必要だし、威厳も必要だし、監督が授ける試合での決まり事をよく理解して、それをみんなに伝えられるゲーム理解も必要だ。それにコミュニケーション力。つまりはたくさんのスキルが必要だ。かといって、キャプテンは一人でそれをするわけではない。先週、私はチームに、もっとリーダーが必要だと話した。幸運なことに、このチームにはサポートするだけでなく、自分の役割を果たし、チームを正しい方向に導いてくれるリーダーたちがいる」。

いくつかのチームに分かれているが、どのように運営されているのか?

「私たちは何カ月もかけてこの計画を立ててきたので、どのような形になるかはもうずいぶん前から把握している。あるチームはここに残り、私もここに残るが、コーチとテクニカルディレクターのダレン・フレッチャーも連れてくる。それからアナリストやキットマンも残ってU-21のチームをサポートしてくれる。チームの指揮を執るのはトラヴィスだ。私は彼を助け、サポートする。もちろん、U-21チームはトップチームの一部であり、常に私の監督下にある。私はクラブに境界線は引きたくないんだ。私たちは原則と決まり事を徹底したいと考えていて、どのようにプレーするかは、下部組織に至るまで共有される。ユナイテッド流のやり方で選手を育てることで、トップチームに上がりやすくなる。だから今回の遠征は我々にとって非常に有益なのだ。明日の午後に飛び立ち、レアル・マドリーとの試合に備えるチームもある。私ももちろんヒューストンに行くが、この試合が終わってからだ」。

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