ユナイテッド

トランスファー回顧録:香川真司

金曜日 23 6月 2023 11:58

マンチェスター・ユナイテッドは、ツアー2023の一環としてボルシア・ドルトムントと対戦する。そこで、2012年にブンデスリーガから獲得した香川真司の移籍を振り返る。

日本代表として97試合に出場しているシンジは、日本出身選手として初めて加入初年度にプレミアリーグのタイトルを獲得し、そのシーズン中のノリッジ・シティー戦ではハットトリックを達成したのも記憶に新しい。

7月30日にラスベガスで行われる試合に先立ち、サー・アレックス・ファーガソンがシンジをマンチェスターに獲得するために行った交渉について振り返ってみたい。

動画
オールド・トラッフォードでのノリッジ戦でハットトリックを達成した香川真司

バイエルン・ミュンヘンとのドイツカップ決勝をサー・アレックス・ファーガソンが見守る中、目の覚めるようなプレーを見せたシンジは、ビッグゲームでも活躍できる選手であることを証明した。

ドルトムントはクリエイティブなスターをどうしても残したかったが、選手本人にとってオールド・トラッフォードの魅力に抗うことは不可能だった。ドルトムントを納得させることができれば、ユナイテッドがシンジを獲得することは明らかだったし、サー・アレックスも大きなインパクトを与えられる選手と自信を持っていた。

当時、ファーガソンは「彼は違いを生み出せる。ファイナルサードでプラスアルファを与えてくれる。シンジはエキサイティングな若手のMFで、素晴らしい技術と視野を持ち、ゴールに対する嗅覚も持ち合わせている。彼がユナイテッドに来ることを選んでくれて嬉しい。彼はユナイテッドのプレースタイルに合っているし、彼と一緒に仕事ができることを楽しみにしている」と語っていた。

シンジもまた、ユナイテッドでスーパースターへの階段を駆け上がることを自覚していたが、加入から初めての記者会見でも落ち着いていた。

「世界的にメディアの注目を浴びていることは間違いありません。プレッシャーには耐えられると思うし、プレミアリーグのスタイルに適応できる自信もある」

クラブ史上初の日本人選手として、その注目度は非常に高く、母国から多くの記者が入団会見やオールド・トラッフォードに駆けつけ、赤いシャツを着た彼の一挙手一投足を追った。

2014年にドルトムントに戻るまで、シンジはクラブで57試合に出場した。今年1月には、34歳でセレッソ大阪に復帰した。

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