数字が示すマグワイアの空中戦の威力
マンチェスター・ユナイテッドのキャプテン、ハリー・マグワイアの空中戦での威力はすでにお墨付きだ。彼はエヴァートン戦でも、いかに彼が空中バトルで頼れる存在かを存分に発揮してくれた。
昨シーズンもグッディソン・パークでの対戦(1-1)で大活躍したマグワイアだが、今回も3-1の快勝に貢献。レッズは良い流れでインターナショナル・ブレイクに突入することができた。
そんなハリーが、空中戦ランキングで上位に君臨しているのは不思議ではない。ときに彼より高身長の相手とのバトルでも勝利をおさめている。
FBRef.comのデータによると、イングランド代表DFは88.2%の空中戦を制し、チェルシーのセンターバック、クル・ズマと並んで首位に立っている。
その後に続くのは、マンチェスター・シティーに加入したルベン・ディアス、バーンリーのジェームズ・ターコウスキー、そしてウェストブロムのセミ・アジャイだ。
2020-21シーズンが開幕してから、マグワイアはすでに30回の空中バトルを制している。これは全体で8番目に多い数字だ。しかも���ナイテッドは他のクラブよりも消化試合数が少ない。
昨シーズンは193回で、レスター・シティーに所属していたその前年より100も多い。
そして今シーズンは、これまでのどのシーズンよりも高い勝率をマークしている。これだけの成功率をキープし続けるのは、並大抵のことではない。
週末のトフィーズ戦では7回クリアを成功させた。昨シーズン、同じスタジアムで記録した17回に比べれば少ないが、彼に続くのがセンターバックの相棒ビクトル・リンデロフの4回だったことをみても、その活躍度が理解できる。
昨シーズン、なぜ彼は前所属クラブのレスター時代よりもユナイテッドで多くの空中戦に挑んでいるのかと聞かれたとき、ハリーは「それはチームの戦略によるものだ」と答えている。
「相手チームによりハードにプレスをかけているからだと思う。そうすると相手はロングボールに逃げるしかなくなり、結果的に僕の頭上にボールが落ちてくるんだ!」
土曜のエヴァートン戦では、我々がリードしていたにもかかわらず、相手はそれほど強力なプレッシャーはかけてこなかった。それでもマグワイアはハードに当たり、エヴァートン側にゴールマウスに陣取るダビド・デ・ヘアの姿をほとんど拝ませなかった。試合後オーレ・グンナー・スールシャール監督は、エヴァートンのドミニク・カルヴァート・ルーウィンは世界でナンバー1級に空中戦に強いセンターフォワードだと話したが、イングランド代表での同僚マグワイアを相手に、彼はほとんど見せ場は作れなかった。
後半、トフィーズのきわどいボールをマグワイアがヘディングでクリアしたシーンは、まさに彼の真骨頂だった。
今後、いかに彼がこの数字を積み上げていくかはお楽しみといったところだが、ともあれ、ハリーがレッズにとって、ボックス内の心強い用心棒であることは間違いない。