テン・ハフのタッチラインでの指導法とは?
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ヤープ・スタムが、試合中のエリック・テン・ハフ監督の指導法を明かした。
テン・ハフはこの夏、ユナイテッドの新監督に就任する。水曜夜のSCヘーレンフェーン戦にアヤックスがホームで勝てば、リーグタイトルが確定する。よってエールディビジを3度制覇した指揮官として、彼はマンチェスターにやってくることになるかもしれない。
スタムは、母国でPECズヴォレとフェイエノールトを率いていた時代にテン・ハフと対峙し、彼の性格や気質を肌で感じる経験をしている。
「私が知っている限りでは、彼はタッチライン際ではとても落ち着いている。走り回ったりするような慌ただしい感じはないね」と印象を語ったスタム。
テン・ハフ流の基本はチームワーク
記事エリック・テン・ハフ新監督がユナイテッドで行う改革について、同じオランダ出身でクラブでプレー経験のあるレイモント・ファン・デル・ハウヴがコメント。
「とても落ち着いていて、試合前に選手たちに何を期待しているのかを、はっきりと伝えている、というのが彼のスタイルだ」。
「時には、タッチラインに選手を呼んで『OK、悪くないぞ、もう少しこうしたらいいんじゃないか』と言ったりすることもある」。
「オランダでの試合で見た彼はそんな感じだった。でも、タッチラインにいるときも、ベンチにいるときも、彼はとてもリラックスしているんだ」。
テン・ハフがイングランドに到着する前から議論となっているのは、いつものことではあるが、誰が入団し、誰が去っていくか、という可能性についてだ。すでにユナイテッドにいる選手で、エリックの指導から恩恵を受けるのはいるだろうか?
ドニー・ファン・デ・ビークは、2020年にユナイテッドに入団する前、テン・ハフのもとアヤックスの中心選手として活躍していた。そこでヤープに、来シーズン、赤のユニフォーム姿のドニーの最高のパフォーマンスが見られるかどうか聞いてみた。
「常に重要となるのは選手たちのコンビネーションだ。一人の選手についてではなくね。『この選手を連れてくればチーム全体が良くなる』とか、『監督が変わったから彼が本来の力を発揮する』とか、そういうことはあり得ない」とヤープは答えた。
「ドニーはいい選手だと思うよ。彼のことはオランダでも見てきた。ユナイテッドでは常にプレーする機会があったわけではないからね」。
「外から見ただけで、これが理由だと言うのは難しいが、私に言えるのは、選手が成果を出してうまくやるためには、彼のことを一定のレベルまで持っていける選手が周りに必要だということだ。そうすることで自分もステップアップしやすくなる」。
「これはとても重要な点で、最終的に成功するためには、そのような選手のコンビネーションを見つける必要がある。そしてそれはクラブ全体にとっても非常に重要なことなんだ」。
スタムは、補強に関して具体的な決断を下す前に、テン・ハフはチーム全体を見渡したいと望んでいるだろうと推察している。
テン・ハフのユナイテッドどう戦うのか?
記事エリック・テン・ハフ新監督のチームを予想。
「すでにいる選手について、これからもキープしたいのは誰か、それから新たに迎え入れたいのはどのような選手か、それらを選択するときには、左サイド、右サイド、中央、前線と、各セクションで自分がやりたいプレーにぴったり合っているのかを考える必要がある。理想的なパートナーシップを築くため、というか基本的に、チームを機能させて結果を出すためにね」。
「ドニーが戻ってくれば、活躍する可能性はあるが、例えば中盤で誰とプレーするかは、彼にとって非常に重要になってくるだろう」。
「それは彼のためでもあるが、同じ状況に置かれている他の10人から15人の選手にとっても言えることだ」。