ウェストハム0-0ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、ロンドン・スタジアムでのウェストハム戦を0-0のドローで終え、プレミアリーグ2位を確定させるために必要だった勝ち点1を獲得した。
心地の良いナイトゲームにはなったものの、ハマーズはリーグ残留を確定させていたため、シーズン終盤特有の緊張感のある試合は見られなかった。試合を通じ唯一熱くなった場面は、終盤に審判のジョン・モスがヒートアップした両チームの選手の間に入ったときだけだった。
ジョゼ・モウリーニョ監督は、今節でスリーバックを採用。クリス・スモーリングを真ん中に、フィル・ジョーンズを左、ビクトル・リンデロフを右に配置し、サイドバックのアントニオ・バレンシアとルーク・ショーを前列に置いた。
デイヴィッド・モイーズ監督就任後から好調を維持しているマルコ・アルナウトヴィッチは試合序盤にシュートを放ったが、これはダビド・デ・ヘアの正面。その後スモーリングがアーロン・クロスウェルのクロスへの対応を誤ったが、アルナウトヴィッチは枠内にシュートを飛ばせなかった。
ユナイテッドは、前半スコット・マクトミネイにシュートチャンスが訪れる。アンデル・エレーラがマヌエル・ランシーニに競り勝ったボールをバイタルで受け、マクトミネイがシュートを放ったがワイド。ポール・ポグバとアレクシス・サンチェスとの連携からジェシー・リンガードも強烈なシュートを放つも、GKアドリアンに阻まれる。
バレンシアからのクロスにアレクシスが反応するもアドリアンに防がれ、セカンドボールにはショーが詰めてシュートを放ったが、再びアドリアンに弾き返されてしまう。
ウェストハムは、アルナウトヴィッチが攻め上がり、スモーリングをかわしてニアポストにいたジョアン・マリオにパス。だがシュートは枠をとらえられず、ユナイテッドは助かった格好に。
前半終了間際には再びリンガードがシュートもアドリアンがセーブ。後半開始後ポグバのヒールパスに合わせてアレクシスがボックス内に飛び込み、アドリアンをかわしてゴール前にクロスを入れるも、アンジェロ・オグボンナにクリアーされてしまう。
アドリアンの前に中々ゴールネットを揺らせないユナイテッドは、またもリンガードのシュートが不発。守備ではジョーンズがアルナウトヴィッチからのクロスを弾き返して難を逃れると、ポグバが何本かシュートを放ったがいずれも決まらない。バレンシアの見事なプレーからヘディングシュートを放つがミス。ポグバは遠目からファーを狙って巻き込むような回転のシュートも試みたものの、決まらない��
試合が終盤に差し掛かり、ウェストハムはアルナウトヴィッチがボレーにトライしたがミス。交代出場のアンディ・キャロルにアルナウトヴィッチがクロスを入れたが、ジョーンズがヘディングでクリアー。そして終盤にはポグバとマーク・ノーブルが小競り合いを見せ、キャロルも介入したが、審判はポグバにイエローカードを出して事態を収めた。
後半追加タイムに入り、ウェストハムはランシーニがフリーキックを直接狙うも決まらない。ユナイテッドはアシュリー・ヤングとエリック・バイリーを投入して時間を消費させ、スコアレスドロー。デ・ヘアにとって今季リーグ18回目のクリーンシート達成になり、キャリア初のゴールデングローブ賞受賞が決まった。
ラインナップ
ウェストハム:アドリアン、ライス、オグボンナ、クレスウェル、サバレタ、クヤテ、ノーブル(キャプテン)、マスアク(66分にキャロルと交代)、ジョアン・マリオ、ランシーニ、アルナウトヴィッチ
出場機会のなかったサブ:ハート、エヴラ、フェルナンデス、オビアング、カレン、ヒューギル
イエローカード:ノーブル
ユナイテッド:デ・ヘア、バレンシア(キャプテン、93分にバイリーと交代)、リンデロフ、スモーリング、ジョーンズ、ショー、エレーラ、マクトミネイ、ポグバ、リンガード(74分にラッシュフォードと交代)、アレクシス(91分にヤングと交代)
出場機会のなかったサブ:ロメロ、ブリント、マタ、マルシャル
イエローカード:ポグバ
注目ポイント
最終節を前にトッテナムと勝ち点4差になったため、プレミアリーグ2位が確定。理想的な順位ではなかったが、昨季からの躍進になった。
スリーバック
チェルシーとのエミレーツFAカップ決勝前に、モウリーニョ監督は同チームと同様にスリーバックを採用しているウェストハムとの試合で同じシステムを使った。ビッグマッチでも同様の戦術を採用する可能性はある。
ユナイテッドの次戦は?
オールド・トラッフォードで13日(日)に行なわれるワトフォードとのプレミアリーグ最終節を迎える。そして、来週末にはウェンブリーで開催されるFAカップ決勝に臨む。